研究課題/領域番号 |
02402040
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
土木構造
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
福本 ゆう士 (福本 誘士) 大阪大学, 工学部, 教授 (10023045)
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研究分担者 |
大倉 一郎 大阪大学, 工学部, 助教授 (10127194)
冨田 康光 大阪大学, 工学部, 教授 (30029251)
藤田 正憲 大阪大学, 工学部, 教授 (70029289)
松井 繁之 大阪大学, 工学部, 教授 (70029271)
西村 宣男 大阪大学, 工学部, 教授 (70029156)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
29,000千円 (直接経費: 29,000千円)
1992年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1991年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1990年度: 17,900千円 (直接経費: 17,900千円)
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キーワード | 構造物の劣化 / 鋼部材の腐食 / コンクリート部材中の鉄筋の腐食 / 腐食鋼板の耐荷力 / 斜張橋ケーブルの腐食 / プレストレストコンクリート部材中のPS鋼材の腐食 / 床版中の鉄筋腐食とかぶり破壊 / 橋梁支承の劣化 / 構造物の環境劣化 / 鉄筋コンクリート床版のひびわれ / PC鋼材の腐食 / コンクリート構造物のかぶり / 鋼材の腐食 / 腐食と耐荷力 / 環境促進実験 / 環境区分 / 溶接鋼材の腐食 / コンクリ-ト部材の劣化 / ケ-ブルの腐食 / コンクリ-ト塗装 / 耐久性設計 / 複合環境促進実験 / 通常環境 / 海洋環境 / 光環境 / 塗装 / ケ-ブル |
研究概要 |
本研究では構造物の基本である鋼構造物とコンクリート構造物を対象にして、劣化損傷機構と耐久性について研究を行った。これらの研究は、環境促進装置を駆使した実験的研究であるが、床版損傷と支承の損傷についての疲労実験、および、腐食損傷を受けた鋼部材の耐荷力が減少度に関する解析的研究も行った。以下に研究項目と主要成果を述べる。本成果は構造物の設計・維持管理に対して新規で貴重な資料と言える。 (1)鋼構造部材、特に、溶接部材の腐食に関する研究:実構造物における腐食は鋼材の角部を省くと、溶接部位が最も早く発生することに着眼し、太陽光による光劣化、通常環境での温度変化、海洋環境における塩害に分けて実験的に実証し、暴露実験結果と併せてその損傷機構と促進実験の促進速度を明らかにした。(2)腐食を受けた鋼板の耐荷力に関する解析的研究:非線形理論に基づくFEM解析プログラムを作成し、腐食鋼板の耐荷力特性を明らかにし、耐荷力評価式を提案した。(3)鉄筋コンクリート構造の内部鋼材の腐食と防食:コンクリート内の鉄筋の塩害による腐食速度を明らかにし、設計資料を得た。また、防食塗装の性能の評価を行った。(4)斜張橋ケーブルの腐食機構:セメントグラウトされたケーブルの腐食機構を解明し、防食方法の一案を提案した。(5)プレストレストコンクリート構造におけるPS鋼材の腐食機構:モルタル充填度の欠如によって、温度の繰り返しによって腐食が発生することを実験的に証明した。(6)道路橋鉄筋コンクリート床版の鉄筋腐食と疲労寿命との相関:床版内上側鉄筋の腐食とかぶりコンクリート破壊との相関、および、その損傷を受けた床版の疲労寿命、対策について有意義な成果を得た。(7)橋梁支承の損傷に関する一考察:橋梁支承の主要損傷の一つが調整モルタルの破壊であるが、この破壊は水環境下にあるモルタルの疲労破壊であると実証できた。
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