研究課題/領域番号 |
02403006
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
構造化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
土屋 荘次 (土屋 莊次) 東京大学, 教養学部, 教授 (40012322)
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研究分担者 |
山内 薫 東京大学, 教養学部・教助授, 助教授 (40182597)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
25,000千円 (直接経費: 25,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
1990年度: 15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
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キーワード | 振動高励起分子 / 基準振動 / 局在振動 / カオス / 単分子反応 / 光解離反応 / Photodissociation |
研究概要 |
高励穏分子の振動ダイナミックスについて、以下に述べる主な研究成果を得た。 1.SO_2の蛍光分散分光によって24,000cm^<-1>までの広いエネルギー範囲の約500の準位を同定し、その振動帰属を行なった。変角振動は調和的であるのに対し、2つの伸縮振動の非調和性は大きく、20,000cm^<-1>を超えると対祢、反対祢の伸縮振動の独立性が失われ始めることが判明した。 2.アセチレンの分散蛍光分光の測定より振動エネルギーの増加と共に準位の塊が段階的に発展し、3段階以上の階層構造を形成することが判明した。すなわち、準位の塊が、ある短時間での振動運動を意味すること、時間発展と共に、いろいろな振動モードが結合した固有状態に至ることが示された。とくに、トランス、シスの2つのCH変角振動が非調和結合した結果、HがC_2の周りを回転する運動が生れ、これがビニリデンへの異性化反応を誘起することが指摘された。 3.NO_2の光解離生成物のNO,Oの特定の量子状態をLIF分光によってモニターしながらNO_2の光解離レーザーの波長を走査し、PHOFEXスペクトルの測定を行なった。NO_2は準束縛振動準位を経て解離し、その解離速度は統計理論と一致すること、ただし、束縛準位毎の解離速度が揺らぐことを見いだした。 4.NO_2の解離限界に近いエネルギー領域の準位間の相関は極めて大きく、モード間結合が非常に強いことが結論去れた。その結果、解離速度の揺らぎは、各準位の固有状態の量子的揺らぎを表現するものと結論された。なお、NO_2の振電準位構造がエネルギーと共にその結分様式をどの様に反映するかについても、広エネルギーの範囲にLIF分光のデータの階層構造の解析によって明らかにされた。
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