研究課題/領域番号 |
02403027
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
北川 勲 大阪大学, 薬学部, 教授 (20028830)
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研究分担者 |
堀 一之 大阪大学, 薬学部, 助手 (50181516)
小林 資正 大阪大学, 薬学部, 助教授 (40116033)
渋谷 博孝 (澁谷 博孝) 大阪大学, 薬学部, 助教授 (50116042)
吉川 雅之 大阪大学, 薬学部, 助教授 (90116129)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
36,000千円 (直接経費: 36,000千円)
1992年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1991年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1990年度: 28,000千円 (直接経費: 28,000千円)
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キーワード | 天然薬物 / 生薬 / 修治 / 生物活性物質 / 地黄 / 甘草 / 海洋生物 / 海綿 / 茶 / 植物プランクトン |
研究概要 |
本研究では、重要生薬の修治における含有成分の化学変化についての解析とともに、生薬有効成分の探索を行なう。また、医食同源に関する伝承を科学的に解明する目的で、マメ科の食用種子や茶に含有される生物活性成分を探索する。さらに、新たな天然薬物の資源を海洋生物に求めて生物活性成分の探索研究を行ない、以下に示す成果を得た。 1.邦産カイケイジオウやアカヤジオウの新鮮根と、修治された乾地黄、熟地黄との含有成分の比較検討を行ない、乾燥、加熟処理によってセレブロシドやフェノール性配糖体(アクテオシド)が生成することや、加熱処理によりヨノン配糖体やイリドイド配糖体の減少やオリゴ糖から単糖への変化が起こることを見出だした。2.基原植物と産地が確認された4種の甘草について含有成分を比較定量し、サポニン、フラボノイド、フェニルプロパノイド成分に、産地や基原植物による特徴のあることを明らかにし、修治された「皮去り甘草」では、フェノール性成分の減少が、また「炙甘草」では、グリチルリチンの減少と部分加水分解物やグリチルレチン酸の生成が起こることを見出だした。3.大豆から、カルシウムイオン捕捉能およびヒト赤血球内カルシウムイオン濃度の上昇作用を示す2種のスフィンゴ糖脂質ソヤセレブロシドIおよびIIを単離し構造を解明した。4.チャ種子サポニンの主成分テアサポニンE_1およびE_2を単離しそれらの全化学構造を明らかにした。5.沖縄産海綿Theonella swinhoeiから、顕著な細胞毒性を示す4種の44員環二量体マクロリド・スウィンホリド類を単離し構造解明するとともに、種々の化学変換により化学構造と活性との相関について詳しく検討した。6.赤潮プランクトンHeterosigma akashiwoから、EPAなどω3高度不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする4種のグリセロ糖脂質へテロシグマグリコリピド類を単離し、化学構造を解明した。
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