研究分担者 |
井上 光弘 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 助教授 (90032309)
山本 太平 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 教授 (00032102)
神近 牧男 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 教授 (20032310)
山根 昌勝 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 助教授 (50032066)
竹内 芳親 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 教授 (90032094)
稲田 勝美 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 教授 (50193553)
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配分額 *注記 |
32,400千円 (直接経費: 32,400千円)
1993年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1992年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1991年度: 10,800千円 (直接経費: 10,800千円)
1990年度: 16,300千円 (直接経費: 16,300千円)
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研究概要 |
本研究の目的は,沙漠化した乾燥地において,生産性を回復することによって農業の再生を図ることである。本研究の概要は次の通りである。 高緯度低温・低緯度高温など各種気候条件下にある乾燥地にマルチを適用するために,種々のマルチ(不透湿性のフィルム類,透湿性の再生紙・MgCo_3粉末,ワラなど)の保水性・地温制御の効果を明らかにした。 温室の空気を地下のパイプに送風し循環させることにより、温室内空気の水蒸気をパイプ内で凝結させ回収する方法について様々な側面から評価し,乾燥地における灌漑水回収の可能性について検討した。 塩水灌漑による,1)蒸散速度変化の評価法,2)土中塩分集積の数値解析法を新たに構築し,ルートボックスによる実験により,同方法が土壌-植物根系の塩分集積を十分な精度で評価できることを示した。 人工気象室における実験結果を基に,蒸発散に伴う土壌中の水分・塩類の移動を同時に解析するモデルを構築した。また,waterloggingの調査結果から,高緯度乾燥地でもwaterloggingは重要であることを示した。 4極センサーを用いて,フラックス・塩濃度が様々に変化する場合においても,土壌カラム内の塩と水の移動を同時に非撹乱でタイムラグもなくかなり正確に測定できるシステムを構築した。 ミレット類・トウモロコシの耐乾性の種間差異,マメ科作物5種・ダイズ4品種の耐乾性の種間・品種間差異,イネ科・マメ科計11種の耐塩性の種間差異,イネ科牧草8種の耐乾性・耐塩性の種間差異を明らかにした。 希釈海水(塩分濃度1,000ppm)はホウレンソウに対して約30%の増収をもたらすことを示した。また,ホウレンソウの無果皮種子は高濃度NaCl条件下でも高い発芽率を有し,実用性が高いことを示唆した。
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