研究課題/領域番号 |
02404021
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高橋 國太郎 東京大学, 医学部(医), 教授 (10010034)
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研究分担者 |
岡戸 晴生 東京大学, 医学部(医), 助手 (60221842)
岡村 康司 東京大学, 医学部(医), 助手 (80201987)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
22,700千円 (直接経費: 22,700千円)
1991年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1990年度: 18,200千円 (直接経費: 18,200千円)
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キーワード | 神経分化 / 細胞間相互作用 / 〔Ca^<2+>〕_i / チロシンキス-ゼ受容体 / ギッャプ結合 / イオンチャネル / 転写制御 / 共焦点顕微鏡 / 〔Ca^<2+>〕i / チロシンキナ-ゼ受容体 / ギャップ結合 / Naチャネルクロ-ン / 誘導性神経分化 / 画像解析 / ホヤ初期胚割球 / 異常整流性Kチャネル / ルシフェラ-ゼ遺伝子 |
研究概要 |
マボヤ・アカボヤの分裂抑制8細胞胚から単離した動物半球頭側割球はa_<4ー2>、(1)幼生の予定神経域を含むが、単独培養すると表皮型細胞に分化し、(2)正常胚の襄胚初期の時点での(a)予定脊索割球A_<4ー1>との接着、あるいは(b)蛋白分解酵素処理により神経型細胞に分化する。この神経分化モデル系において、誘導時の細胞内機序を調べるために、蛍光指示薬を用いてCa活動度等の細胞内分布を計測する。同時にin vivoで神経分化形質の転写活性を定量的に解析するために、チャネル蛋白遺伝子の発現を可視化し、経時的に計測する。また、単離割球で得られた結果が、正常胚の胚細胞内機序を反映するか否かを確めるために、光学的試料断面で観察できる共焦点顕微鏡を用いて、in situで測定することも目的とした。 誘導時点において、細胞内Caイオン動態を光学的に計測したところ、誘導と積極的に関連する結果は得られず、Caイオン以外のAキナ-ゼ、Cキナ-ゼ等の関与も証明できなかった。しかし、塩基性FGFは神経化に有効で、チロシンキナ-ゼ受容体の関与が示唆された。ホヤ胚細胞間にみられるギャップ結合チャネルの動態も、光学的手法を利用して解析し、誘導性分化の原因というよりも結果としての変化が見いだされた。Naチャネル、異常整流性チャネルの発現と転写開始時点を生理学的にあるいはmRNAレベルで決定し、神経分化にともなって前者は特異的に発現し、後者の転写は神経誘導時点以前に開始され、誘導によってむしろ転写が停止することを確かめた。また8細胞胚の時点でa_<4ー2>割球およびA_<4ー1>割球にそれぞれ異なる細胞系統マ-カ-となる蛍光色素を注入、正常胚における接着状況を共焦顕微鏡を用いて確かめた。
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