研究課題/領域番号 |
02404024
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
栗田 煕 (栗山 煕) 九州大学, 医学部, 教授 (40037495)
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研究分担者 |
伊藤 猛雄 九州大学, 医学部, 講師 (70159888)
北村 憲司 九州大学, 医学部, 講師 (30112345)
伊東 祐之 九州大学, 医学部, 助教授 (80037506)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
22,200千円 (直接経費: 22,200千円)
1991年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1990年度: 17,600千円 (直接経費: 17,600千円)
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キーワード | 薬物一収縮連関機構 / 血管平滑筋 / 受容体活性化電流 / GTPー結合蛋白質 / Caトランヂェント / IP_3感受性チャネル / Caー感受性 / ヒスタミン受容体電流 / プリン受容体電流 / パッチ固定法 / 電位依存性Ca電流 / 非選択的カチオンチャネル / 薬物ー収縮連関機構 / Ca transient測定法 / 受容体活性化 / 電位依存性Caチャネル / 百日咳毒素 |
研究概要 |
薬物の作用を受容体を介し膜イオン透過性の変化、セカンドメッセンジャ-作動、そして奏効器の反応という一連の生体反応を目安として研究したものである。しかしその詳細については不明な点が多い。私どもは、薬物作用による平滑筋の種々のアゴニストによる反応の機構を分子薬理学的な機構から膜現象ーセカンドメッセンジャ-ー収縮反応の機構を次の方法を用いて解明したものである。1.受容体活性化によるイオン流の発生(受容体活性化電流)機構の研究:従来この機構には主としてCaイオンの流入が考えられていたが確証はなく、我々は電位及びパッチ固定法によって測定し非選択的イオン流の発生であることを証明し、受容体特性とイオン流の発発生機序にGTPー結合蛋白質の関与することを明らかにした。2.筋小胞体からのCa放出機構の研究・受容体の活性化によってイオン流の発生なく収縮を発生する機構を平滑筋には存在し、この機構を薬物ー収縮連関機構とよんでいる。我々はこの機構にイノシト-ル3燐酸(IP_3)が関与することを明らかにした。はたして筋小胞体におけるIP_3によるCa遊離とCaによるCa放出機構がどのように受容体活性化と関係にあるかを保護した状態のskinned musclesを用いて研究した。さらに筋小体からのCa放出は、Ca依存性Kチヤンネルを活性化する。この現象も関接的にCaを放出の目安となるためにパッチ固定法をも併用そて研究しCa流入にはNaが関与することを明かにした。またIP_3の産生は膜電位依存性であることを証明した。3.フラ-IIによるCa量測定と収縮またはイオン流の同時測定によるイオンチャネル活性化に伴うCa動態の研究しKチャネル開口薬の作用機序を明かにした。4.受容器活性化によるミオシン軽鎖の燐酸化とアクチンーマイオシンの架橋サイクルの変化と収縮との相関を生理的又はskinnedした筋を用いて現在も研究を行なっている。
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