研究課題/領域番号 |
02404037
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 放送大学 |
研究代表者 |
鬼頭 昭三 放送大学, 教養学部, 教授 (00010140)
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研究分担者 |
三好 理絵 東京女子医科大学, 助手 (80209965)
仙波 純一 放送大学, 教養学部, 助教授 (30183429)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | ドパミン受容体 / 線条体 / PI turnover / SCH23390 / コレシストキニン / cerulein / 原癌遺伝子 / チロジン水酸化酵素 / in vivo dialysis / dopamine / peptide / D1拮抗剤 / nicotine / D2受容体 / 線条件 / Dopamine系 / D1 / D2 / Pentylenetetrazol / Peptide / ドパミン / ニュ-ロテンシン / ニュ-ロペプタイドY / カルシウムイオン / イノシト-ルリン脂質代謝 / D_1,D_2受容体 / ドパミン放出 |
研究概要 |
大脳基底核では、多数の神経活性物質が存在し、これらが複雑に関連しあって精神・運動機能を調節している。基底核での中心となる伝達物質はドパミンであるが、この機能の恒常性は他の活性物質との相関の上で保たれている。我々は、従来より、線条体でのドパミン系機能の調節機構を把握することに研究の重点をおいている。これまで、ドパミンと他の神経活性物質の相互関連について、シプナス形成の有無を電顕形態学的に観察する立場から検討してきた。そこで、本研究では、生化学的・薬理学的立場から線条体におけるドパミン受容体の作用機序及びその調節機構を明らかにすることを目的とした。 線条体におけるドパミン受容体の二次情報伝達系について、イノシトールリン脂質代謝回転(PI turnover)の立場から検討した。その結果mixed agonistのドパミンあるいはアポモルヒネはPI turnoverの代謝産物であるIP1、IP2、IP3生成を増加させた。この作用は濃度依存性であった。 D_1アンタドニストであるSCH23390及びD_2アンタゴニストのspiperoneを用いた阻害実験の結果、ドパミンによるPI turnoverの亢進は、D2受容体を介することが示唆された。 更に、コレシストキニン誘導体であるceruleinをラットに腹腔内注射した場合に、脳の線条体からのドパミン放出が、どのような影響を受けるかをin vivo microdialysis実験により検討した。その結果、コレストキニンがドパミンの放出に対して促進的に働くことを認めた。 PTZによる原癌遺伝子の発現をコレシストキニンやneurotensinが抑制し次にこの抑制に対してdopamineが拮抗的に働くことが明らかになった。 又、これらのpeptidesがチロジン水酸化酵素の遺伝子発現を抑制することも知られた。更にpaptidesの線条体dopamine系に対する作用には、genomic effectとnon-genomic effectとの両面があることが知られた。
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