研究課題/領域番号 |
02404047
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
石川 英一 群馬大学, 医学部, 教授 (70008233)
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研究分担者 |
林 宏明 (林 宏昭) 群馬大学, 内分泌研究所, 助教授 (50008611)
堀内 龍也 群馬大学, 内分泌研究所, 助教授 (90008342)
大西 一徳 群馬大学, 医学部, 講師 (60176948)
石川 治 群馬大学, 医学部, 講師 (90168188)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1991年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 増殖因子 / 神経線維腫 / 神経線維腫症 / competitive binding assay / レックリングハウゼン病 / ペプチド同定 |
研究概要 |
神経形維腫症は、遺伝性の疾患であるレックリング病に発生する難治性疾患で、その出現は患者および家族に心理的、社会的苦痛をあたえる。我々はさきに、患者血液から、腫瘍の構成細胞の一つである神経線維腫線維芽細胞(NF細胞)の増殖を亢進させる因子を見いだした。今回の研究では、1)患者の協力を得て、できるだけ大量の増殖因子を得、2)得製因子を用いて血液、培養細胞液中の増殖因子測定系を確立する、3)その成果を、神経線維腫症の治療の判定、腫瘍細胞活性の判定に応用する、4)他方増殖因子の構造決定を行なうなどを目的とした。1.増殖因子の分離、純化、構造決定。患者血清よりの増殖因子の純化はある程度成功した。しかし、再現性及び、収量の点で難点が残った。そこで神経線維腫より増殖因子分離を試みるとともに、本増殖因子活性標的細胞についても下記3.の成績より、NF細胞と同様に反応し、今回の実験に適する細胞株の検討を行なった。現在、ラット腎間質細胞由来NRK細胞を標的とし、神経線維腫由来増殖因子について、分離、純化を試みている。2.増殖因子の測定。患者血清由来増因子を単一ピ-クとして採取し、NF細胞を標的細胞とし、competitive binding assayで患者血清中の増殖血清中の増殖因子を測定した結果、神経線維腫を有する患者9名中6名で増殖因子の存在を確認した。一方、正常人5名、および小児患者で神経線維腫を未だ認めない2名では、増殖因子を検出出来なかった。3.増殖因子標的細胞の検討。NF細胞はin vitroで継代培養した場合、継代初期に増殖が停止するため、本増殖因子の生物学的活性の測定の標的細胞としては適しないことが判明した。NF細胞のcell generationは正常皮膚維芽細胞に比し、半減していた。
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