研究課題/領域番号 |
02404050
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
水戸 廸郎 (水戸 迪郎) 旭川医科大学, 副学長 (60000981)
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研究分担者 |
稲垣 光裕 旭川医科大学, 医学部, 助手 (80261410)
坂田 博美 旭川医科大学, 医学部, 助手 (50235157)
小野寺 一彦 旭川医科大学, 医学部, 助手 (00204264)
草野 満夫 旭川医科大学, 医学部, 講師 (70091569)
葛西 眞一 旭川医科大学, 医学部, 助教授 (40091566)
菅原 睦 旭川医科大学, 医学部, 助手 (40226428)
江端 英隆 旭川医科大学, 医学部, 助教授 (20091564)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
17,100千円 (直接経費: 17,100千円)
1993年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1992年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1991年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1990年度: 9,400千円 (直接経費: 9,400千円)
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キーワード | 肝細胞移植 / 脾臓内移植 / モノクローナル抗体 / 肝細胞増殖因子 / 凍結保存 / ヒト肝細胞 / 電気穿孔法 / レトロウイルスベクター / 免疫抑制 / 細胞接着因子 / 先天性代謝異常症 / 遺伝子導入 / 異種移植 / Hepatocyte Growth Factor / Hepatocyte Groth Factor / 脾内移植 / 脾内肝細胞移植 / 無アルブミンラット / レトロウイルス / 外来遺伝子導入 / 分離肝細胞 / growth factor / 胎児肝細胞 / レトロウィルス / 外来遺伝子 / 異所性肝組織 |
研究概要 |
細胞移植の利点は、1)血管吻合がいらない。2)自家移植が可能である。3)自家移植の場合、免疫抑制がいらない。4)長期の凍結保存が可能である。5)遺伝子治療が応用しやすい。などが挙げられる。 ラットとサルの脾臓内肝細胞移植の成功とヒト肝細胞分離法の開発により,肝細胞移植の臨床応用が期待される時が来た。いくつかの症例において、ヒト脾臓内に移植した肝細胞の運命を長期にわたり観察した。現在まで、ヒト脾臓内で生着した移植肝細胞を確認したが、この移植肝細胞が増殖し、脾臓の大部分を占めるような証拠は得られていない。 基礎実験では、脾臓内に移植した肝細胞の増殖を促す外因性増殖因子の効果および、表面抗原に対するモノクローナル抗体の使用による免疫源性修飾の効果が認められた。また、遺伝子操作の発達により、電気穿孔法やレトロウイルスベクターにより分離肝細胞に外来遺伝子の導入が可能となった。今後、遺伝子導入と肝細胞移植技術を促進させる必要があるが、臨床応用に対していくつかの基本的問題がある。1)生体内においてヒト移植肝細胞が増殖可能か、増殖可能としてもどのくらいの期間、肝機能を保持できるのか。2)最適な移植場所はどこか。3)効率のよいヒト分離肝細胞への遺伝子導入法の開発と外来遺伝子の発現をコントロールすることができるか。 これらの問題解決のための基礎的実験を早急に進めなければならない。そして、近い将来には遺伝子操作をもちいた肝細胞移植が、肝臓病治療のひとつの選択となるであろう。
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