研究課題/領域番号 |
02404053
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小澤 和恵 京都大学, 医学部, 教授 (00026858)
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研究分担者 |
本田 和男 京都大学, 医学部, 助手 (00209321)
嶌原 康行 京都大学, 医学部, 助手 (30196498)
森 敬一郎 (森敬 一郎) 京都大学, 医学部, 助手 (80159186)
田中 紘一 京都大学, 医学部, 講師 (20115877)
山岡 義生 京都大学, 医学部, 講師 (90089102)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
29,500千円 (直接経費: 29,500千円)
1991年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1990年度: 22,600千円 (直接経費: 22,600千円)
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キーワード | Redox理論 / 肝臓外科 / 肝移植 / 血中ケトン体比 / 脳死ドナ- / 生物活性 / ex situ / 甲状腺ホルモン / 肝移植術 / 代謝管理 |
研究概要 |
様々な動物実験及び海外の代表的肝移植施設との国際共同研究により肝臓外科だけでなく肝移植の場においてもRedox理論が極めて有効であることが示されてきた。まず、術前の段階では移植の前提条件となる生物活性の高いグラフトを入手するため血中ケトン体比の測定を行い、ケトン体比がより高い程、グラフトの生物活性は高く、移植後の成績も良いことが示された。さらに、ケトン体比を指標とした脳死ドナ-管理法を雑種犬を用いて行い、長時間のドナ-管理が可能となり、また、その際に用いられる様々な薬剤の適非についても判定が可能となった。次に術中管理においては、肝切除術を含む一般外科手術での知見を基に、術中肝ストレススコアを測定することにより、手術侵襲の程度を知り手術手技については、術後、ケトン体比が速やかに上昇し得ないものではグラフとは機能不全に陥り、再移植を行わない限り多臓器不全にて死亡することが判明した。これは術後管理においては、血中ケトン体比の低下を防ぐことが最も重要であるという従来よりの我々の主張が肝移植術においても適正であることを示したものといえる。以上のような知見を応用し、平成2年6月より平成3年12月までに29例の生体部分肝移植を行い、良好な成績を治めている。また逆に、こうして生体部分肝移植術で培われた技術は従来切除不能とされていた広範な肝硬変合併肝癌に対する拡大手術に応用され、一旦肝臓を摘出し癌を切除した後、自家再移植するというex situ手術を行い2例の切除困難な肝癌の治療に成功している。 以上のようにRedox理論のより広範な応用が行われ肝臓外科、肝移植の両分野において成果を治めている。
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