研究課題/領域番号 |
02404054
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
毛利 平 東北大学, 医学部, 教授 (60108503)
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研究分担者 |
佐藤 尚 東北大学, 医学部附属病院, 講師 (20114499)
小岩 善郎 東北大学, 医学部, 助教授 (80091685)
仁田 新一 東北大学, 抗酸菌病研究所, 助教授 (90101138)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
11,100千円 (直接経費: 11,100千円)
1992年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1991年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1990年度: 7,900千円 (直接経費: 7,900千円)
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キーワード | 振動 / 心筋保護 / 心筋粘弾性 / 心移植 / ドナー心 / 重症心不全 / 心補助法 / 心保存 |
研究概要 |
物理的振動が重症心疾患治療の治療に貢献しうる可能性について様々な角度から検討した。重症心疾患に対するアプローチの仕方は、内科的治療、外科的治療、そしていかなる治療方法にも反応を示さないときには心移植によらざるを得ない。先ず、外科的治療であるが、開心術中の心筋保護方法の評価に、心筋の振動入力による物理的粘弾性の測定が有用であることが明らかとなった。ただし、現状での臨床使用は術野の障害の問題があるので、臨床使用の可能なシステムの開発を今後も続けていきたい。また、重症心不全に合併することが少なくない呼吸不全に対して、肺循環に振動を加えることにより、酸素化効率が上昇することが示唆された。このことより、呼吸不全も加味された心不全に対して、右心あるいは両心補助を行う際に、右心ポンプの送血に振動波形を乗せることで、呼吸能も改善させる可能性が示された。また内科的アプローチの一つといえる、心拡張期での加振により、拡張期心コンプライアンスの改善をめざす治療法については、相応な心不全モデルを作成出来ず、今回は、十分な検討が出来なかった。心移植の際には、ドナー心のviability測定のために、振動入力による心筋粘弾性の測定が有用である可能性があり、今後、鋭意、方法論を究明していきたい。
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