研究課題/領域番号 |
02404056
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中埜 粛 大阪大学, 医学部, 講師 (70028653)
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研究分担者 |
宮川 周士 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
金香 充範 大阪大学, 医学部, 助手 (70169580)
白倉 良太 大阪大学, 医学部, 助教授 (00116047)
松田 暉 大阪大学, 医学部, 教授 (00028614)
福嶌 教偉 大阪大学, 医学部附属病院, 医員
中田 精三 大阪大学, 医学部, 助手 (50116068)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
25,300千円 (直接経費: 25,300千円)
1992年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1991年度: 8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
1990年度: 14,600千円 (直接経費: 14,600千円)
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キーワード | 超急性拒絶反応 / 抗補体剤 / FUT175 / 補体制御因子 / 自然抗体 / 抗血管内皮抗体 / 抗CD4モノクローナル抗体 / K76 / CD55 / CD59 / 異種抗体 / 細胞性免疫応答 / 抗補体レセプター抗体 / CD4陽性T細胞 / 異種移植 / 補体 / DAF / MACIF / 抗補体レセプタ-抗体 / 異種心移植 / Bridge use / discordant系 / 補体抑制剤 / nafamstat mesilate(FUTー175) / モルモット・ラット / 豚、雑種成犬 |
研究概要 |
平成元年および2年においては、おもにモルモットからラットの系で抗補体剤を用い、宿主側の補体の動きを抑え、超急性拒絶反応を抑制する方法を検討した。また、ブタ、イヌ間においても同様の検討を加えた。 その結果モルモット、ラット間においてはFUT175およびK76の組み合わせで補体のalternative pathwayを抑えることによりgraftの生着延長を認めたが、自然抗体の影響の強い、ブタ、イヌ間においては併用効果も弱く、有意の生着延長を認めなかった。こうした系においては、より有効に補体classical pathwayを抑える薬剤の開発がのぞまれた。 平成3年からは、graftの宿主補体に対する反応の抑制を検討した。ヒト補体制御因子(CD55およびCD59)を各種動物の細胞に取り込ませて、異種細胞膜上でのヒト補体の反応の変化を検討した。その結果、ブタおよび羊では、CD55がCD59に比しより有効にC3stepでの補体反応およびMAC形成を抑制した。 一方、補体制御がなされ超急性拒絶反応を回避しえた後には、移植後数日間で起こる移植臓器に対する補体以外の免疫反応が問題となる。そこで超急性拒絶反応の起こらないラット、マウス間異種移植における拒絶反応機構について検討した。心移植モデルにおいては移植後3-4日目より、graft血管内皮細胞に対する抗体の産生が認められ、拒絶心の病理所見ではこの抗体が、主たる拒絶反応のeffectorと考えられた。皮膚移植モデルにおいては抗CD4モノクローナル抗体投与によりgraft生着延長がえられ、CD4^+細胞がヘルパー細胞およびeffector細胞としても重要であることが示された。
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