研究課題/領域番号 |
02451010
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
心理学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
丸山 欣哉 (丸山 欣也) 東北大学, 文学部, 教授 (10004053)
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研究分担者 |
工藤 信雄 東北大学, 文学部, 助手 (10234452)
真覚 健 東北大学, 文学部, 講師 (40199675)
遠藤 光男 光星学院八戸短大, 助教授 (90185166)
桐田 隆博 東北大学, 文学部, 助手 (20214918)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
1992年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1991年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1990年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
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キーワード | 顔 / 全体と部分 / 情報処理 / 表情 / 倒立顔 / 大脳半球機能差 / 眼球運動 |
研究概要 |
1.顔の知覚でみられる全体の知覚、部分の知覚、これら間の相互作用の過程を分析的に整理し、データに基づいて考察を加えた。全体の知覚では“顔つき"といった創発印象が読みとられると考え、これに“hologen"なる名称を与えた。 2.正・倒立顔の知覚方略の違いを、視線走査の違いでも確認した。 3.幸福顔の知覚成績が優れるという情緒カテゴリー効果を再確認の上、正・倒立条件、脳半球差条件を加えた分析により、成績良好の原因は幸福顔の全体処理優先に基づくと推定した。 4.表情処理の段階で幸福顔の処理時間は短いことを、逆行マスキングと認知閾測定実験により明らかにした。 5.既知人物同定では、ボケ度による空間周波数変化によって。正・倒立間で正答成績に大差がみられ、表情判断では低周波成分が手掛りとなる。 6.既知顔の再認でも右半顔が有力な情報を提供することを、キメラ顔で明らかにした。表情識別でもこれは同様の結果であった。 7.見えるか見えないかの知覚の極めて初期段階でも、刺激の全体性が効果をもつことが判明した。 8.既知性判断には表情の効果も加わるという結果により、徒来の考え(知覚された顔は表情をとり去った表象に直されるという考え)は修正を受けねばならない。 9.英国研究者との共同により、顔の再認における人種効果を、正・倒立の場合において検討した。 10.視線方向判断、自動車パターンの類似性判断における正・倒立効果等についても検討を行った。
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