研究課題/領域番号 |
02451016
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
心理学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
吉田 光雄 大阪大学, 人間科学部, 教授 (10028334)
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研究分担者 |
嶋田 博行 神戸商船大学, 商船学部, 助教授 (50162681)
中村 真 大阪大学, 人間科学部, 助手 (50231478)
山田 恒夫 大阪大学, 人間科学部, 助手 (70182540)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1992年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1991年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1990年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | ファジイ理論 / ファジイ統計学 / ファジイ多変量解析 / 海洋志向性 / メンバ-シップ関数 / フィジイ因子分析 / ファジイグル-プ / 心理学への応用 / 情動カテゴリ- / 表情 / ファジイ重回帰分析 / ファジイ判別分析 / 感情表出 |
研究概要 |
経験科学としての心理学においては、調査や実験などの方法によりデータを入手し、それらを処理することによって、法則性を見い出すのが一般的方法である。本研究もそうした観点にたち、心理測定の分野でデータ処理を行う場合に、ファジイ理論を適用してデータ処理を行うこと、すなわち、ファジイ統計学を適用することの可能性を論じた。 まず、ファジイ理論についての概略をまとめ、それを統計学、なかでも多変量解析の基本的手法である、重回帰分析、判別分析、因子分析などに適用し、従来の方法を拡張する形で、ファジイ重回帰分析、ファジイ判別分析、ファジイ因子分析等のアルゴリズムを展開した。そして、ただ計算方式を示すのみではデータ処理に活用することは出来ないので、実際にコンピュータプログラミングを行い、実用化の方向を検討した。作成されたプログラムのデバッグは既存の定評あるアプリケーションSASを用いて行った。 具体的データとしては、研究代表者を中心に進めている海洋志向性に関する調査データに適用し、日本-ドイツの大学生の海や船のイメージについての分析(ブラウンシュバイク工科大学、心理学研究室と共同研究)に応用した。さらに、スエーデンの大学生のデータをも入手し(ストックホルム大学心理学研究室と共同研究)、日本-スエーデンとの相違についての検討も行った。 研究成果はファジイ理論に関する部分については、国際ファジイ学会(IFSA:International Fuzzy System Association)で、海洋志向性の部分については日本心理学会、日本航海学会で報告された。
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