研究課題/領域番号 |
02451018
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
心理学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
相馬 一郎 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (00063488)
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研究分担者 |
安藤 孝敏 東京都老人総合研究所, 助手 (00202789)
佐古 順彦 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (10000069)
山本 多喜司 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (30033541)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1992年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1991年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1990年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 環境アメニティ / 比較的文化的研究 / 物理的環境 / 対人的環境 / 社会文化的環境 / 有機体発達論 / 比較文化的研究 / 環境評価 / 全体論的発達的システム / アメニティ / 快適性 / 必要性 / 贅沢さ |
研究概要 |
環境アメニティ評価のための調査票(日本語版、韓国語版、英語版、ロシア語版)が作成された。この調査票は環境の3側面(物理的環境、対人的環境、社会文化的環境)で必要、快適.贅沢だと考えるものをそれぞれ10項目まで記入するものであった。調査は日本、韓国、アメリカ、ロシアの大学生を対象に実施された。 環境の3側面と3つの質の合計9カテゴリーにおいて。回答頻度の高いものから順に上位10項目が分析対象として取り上げられた。 4ヵ国で、環境の3側面それぞれで環境の質が必要性、快適性.贅沢さへと変わるにつれて、男女とも平均回答率が減少し、男女間の項目の共通性も低下した。また、環境の3つの質それぞれで環境の側面が物理的、対人的、社会文化的環境へと変わるにつれて、男女とも平均回答率が減少し、男女間の項目の共通性も低下した。 4ヵ国でもっとも類似性の高かったのは物理的環境/必要性のカテゴリーであり、このカテゴリーでの価値の類似性を示唆するものであった。つまり、4ヵ国すべてに「衣・食・住」という基準が存在するということである。 日本とアメリカの類似性の方が日本と韓国のそれよりも高く、また、ロシアは他の3ヵ国と異なるという結果であった。この結果は、ある環境側面での必要性、快適性、贅沢さの基準は、それぞれの文化的源流やこれまでの文化的変遷と、現在の社会的、経済的レベルもしくは到達度の両者からの影響をうけ変化すると考えられた。
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