研究課題/領域番号 |
02451022
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
犬塚 先 千葉大学, 教養部, 教授 (70009752)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1992年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1991年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1990年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 労働組合 / 意思決定 / 組織構造 |
研究概要 |
(1)機関民主化の先行 民主主義を支える意思決定過程に二つの構成要素、決定対支持と云う関係におけるその片方の側の民主化がもっぱら進行している。現在の企業別組合の中で「機関民主化」は比較的進んでいる。 (2)機能の拡張 労働組合の活動は、生活と関わる条件を広くカバーするようになり、「複合機能化」してきた。単組の組織を内在的に見た場合、組織の運営という観点にたった機関民主主義の成熟(企業別組合と云う枠内での)と、その組合機能の複合化、拡大と云う組合せが、現在の労働組合組織の意思決定構造を支える条件となっている。 (3)意思決定のタイプ 企業別組合はほとんど「了解型」であったが、産別組織の場合は、これに加えて「依存型」と「委任型」が並存している。この違いは、産別組織が組織間の結合体として存在しているところからきている。 (4)労働組合の今後の方向 第一に、小規模な単組および企業別組合に加入していない労働者個人は、産別組織として結集することにより、規模のメリットを獲得し、活動の効果を高めるであろう。第二に、大規模な単組は、それらが産別組織に結集することによって一層大規模な産別組機として編成とれ、組織勢力をさらに拡大するであろう。そして、その活動部分を単組と産別とで相互に分担しながら、組織活動を展開していく。
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