• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

法華経訓読史の研究

研究課題

研究課題/領域番号 02451057
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 国語学
研究機関名古屋大学

研究代表者

田島 毓堂  名古屋大学, 文学部, 教授 (20082349)

研究期間 (年度) 1990 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1992年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1991年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1990年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード法華経 / 訓読史 / 仮名書き法華経 / 為字訓 / 為字和訓 / 両点本法華経 / 漢字訓 / 科法法華経 / 訓読 / 和訓 / かな書き法華経 / 中世の訓読本 / 宮内庁書陵部蔵法華経
研究概要

本研究は多量の資料の存在が予想される法華経訓点本その他の調査研究を目的とした。叡山文庫の諸蔵本・日光輪王寺蔵の諸本・佼成図書館の諸本をはじめ多くの図書館・文庫を訪問して法華経資料を調査した。但し、当初から予想されたこととはいへ、遺憾ながら調査を完了したとは言ひ難く、その目録などについては、将来取りまとめの約束をしておく。本研究中において特記すべきことを若干掲げる。まづ、宮内庁書陵部蔵白点剥落本は、写経は奈良期に遡り、訓点は平安後期である。この中には為字訓を和訓化したあとが見えることが指摘できるが、何より、本来は全体に白点が施されてゐたものが永徳二年1382補修の際洗ひ流されたことが惜しまれる。光線の微妙な具合により、そのあとを判読することもできるが、膨大な時間を要する作業になる。光学的に読み取る方法もあるやうだが、その実施の許可は得られなかつた。その具体的な提案はしてある。全体が解明されれば、平安後期のよい法華経資料とならう。日光山天海蔵本高麗版法華経は14,5世紀の訓点を持つ完本である。これは、中世期のもので、為字訓をもつものとして、防府天満宮本とともに貴重である。身延山文庫は未整理のため閲覧が叶はない。佼成図書館には、完本端本とりどり多くの法華経があるが、仮名書き刊本八帖本は刊記を欠くが、中田祝夫氏蔵の摩尼園蔵版本との比較により、同版後刷りであることが判明した。他にも各巻末に各品の内容を題にした釈経和歌を有する仮名書き本が所蔵されてをり、興味あるものである。その他、法華経には、全体音読で仮名書きしたもの(熊本本妙寺本)や、左右に音訓を併記した両点本、科註本の訓点、更にその所持者の私訓の書き入れ等々、種々の興味ある研究課題がある。本研究では、その訓読史の一端にふれたが、引続きこの研究を継続する予定である。

報告書

(4件)
  • 1992 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1991 実績報告書
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (21件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (21件)

  • [文献書誌] 田島 毓堂: "法華経為字和訓考ー資料篇(四)ー" 名古屋大学文学部研究論集文学. 37. 203-256 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 田島 毓堂: "法華経為字和訓考ー資料篇(五)ー" 名古屋大学文学部研究論集文学. 38. 211-253 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 田島 毓堂: "法華経為字和訓考ー資料篇(六)ー" 名古屋大学文学部研究論集文学. 39. 211-238 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 田島 毓堂: "妙一記念館本仮名書き法華経における為字訓ー為字和訓考の一環としてー" 『妙一記念館本仮名書き法華経研究篇』(仏の世界社刊). 113-142 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 田島 毓堂: "語彙論的語の単位ー意味単位と分類単位とー" 『言語文化学ーその提言と建設ー』(三省堂刊). 668-694 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 田島 毓堂: "語彙論の課題ー集団的規範と個人的実現ー" 名古屋大学国語国文学. 71. 1-13 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 田島 毓堂: "法華経為字和訓考ー資料篇(六)ー" 名古屋大学文学部研究論集. 文学39. 211-238 (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 田島 毓堂: "妙一記念館本仮名書き法華経における為字訓ー為字和訓考の一環としてー" 妙一記念館本仮名書き法華経 研究篇(仏乃世界社). 113-142 (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 田島 毓堂: "語彙論的語の単位試論ー意味単位と分類単位とー" 日本語論究 2 古典日本語と辞書(和泉書院). 2. 57-97 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 田島 毓堂: "語彙論的語の単位ー意味単位と分類単位とー" 文化言語学ーその提言と建設ー(三省堂). 694-668 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 田島 毓堂: "語彙指標ー語彙の数量的側面と語彙研究への視点ー" 日本語研究と日本語教育(名古屋大学出版会). 95-114 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 田島 毓堂: "語彙論の課題ー集団的規範と個別的実現ー" 名古屋大学国語国文学. 71. 1-13 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 田島 毓堂: "法華経為字和訓考ー資料篇(4)ー" 名古屋大学文学部研究論集. 109. 203-256 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 田島 毓堂: "妙一記念館本仮名書き法華経における為字訓ー為字和訓考の一環としてー" 『妙一本仮名書き法華経 研究篇』. 88

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 田島 毓堂: "異なり語数推定試論ー今昔物語集の語彙調査からー" 『後藤重郎先生古稀記念国語国文学論集』(和泉書院). 603-624 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 田島 毓堂: "正法眼蔵のサ度動詞ーその用例(16)ー" 東海学園国語国文. 39. 101-117 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 田島 毓堂: "栄花物語の語彙研究序説ー和歌の語彙についてー" 名古屋大学国語国文学. 69. 102-114 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 田島 毓堂: "法華経為字和訓考ー資料篇4ー" 名古屋大学文学部研究論集. 文学37. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 田島 毓堂: "異なり語数推定試論ー今昔物語集の語集調査からー" 後藤重郎先生古稀記念国語国文学論集. 605-624 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 田島 毓堂: "仮名書き本おける為字和訓考" 妙一本仮名書き法華経研究篇. (1992)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 田島 毓堂: "語彙論的語の単位試案ー意味単位と分類単位とー" 日本語論究国語史篇1. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

URL: 

公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi