研究課題/領域番号 |
02451091
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
公衆衛生学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
郡司 篤晃 東京大学, 医学部(医), 教授 (40075297)
|
研究期間 (年度) |
1990 – 1991
|
研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
|
配分額 *注記 |
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1991年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1990年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
|
キーワード | 高血圧遺伝素因 / 交感神経抑制調節 / 低圧受容器 / 高圧受容器 / 圧受容器反射 / 下肢陰圧刺激 / 頸動脈洞伸展刺激 / 最大酸素摂取量 / 高血圧遺伝子素因 / 心肺圧受容器 / 頸動脈洞圧受容器 / 起立性循環調節耐容能 / 下肢陰圧 / 頸動脈領陰圧 / 下肢血液Suction / 頸動脈洞非観血的刺激装置 |
研究概要 |
平成2年度は、頸動脈洞非観血的刺激装置の開発とそれを用いた研究方法の確立に研究の目的を置き、特に下肢陰圧と頸動脈洞の圧受容器への適正刺激と被験者の決定方法を検討した。具体的には1。研究方法の確立(A.頸動脈洞伸展刺激装置の開発。B.高圧受容器と低圧受容器の刺激方法に関する基礎的研究。C.被験者の選定に関する研究)。 2。高血圧遺伝素因保有者の運動に対する血圧応答(A.安静時血圧及び最大酸素摂取量が正常域にある高血圧遺伝素因保有若年者の運動中の血圧応答に関する研究。B.高血圧遺伝素因保有若年者の安静時及び運動中の血圧応答に及ぼす有酸素的トレ-ニングの効果に関する研究。C.高血圧発症年令に達した高血圧遺伝素因保有中高年者のライフスタイルが安静時及び運動中の血圧応答に及ぼす影響に関する研究)などの研究を実施した。以上の結果から、下肢陰圧刺激の上限がー40mmHg,頸動脈洞陰圧力の上限がー50mmHg、軽度運動負荷は50watts、被験者は高血圧遺伝素因を保有しているが体脂肪量が素因無し者より多い者または最大酸素摂取量が標準値より高い者を除外する等が決定された。 平成3年度は、高血圧遺伝素因保有若年者を被験対象に、前年度検討した方法を採用し、具体的に以下のような研究を実施した。1。高血圧遺伝素因保有若年者を10日間の無為臥床状態(ベッドレスト)に暴露した際の血圧と心拍数の日内変動に関する事例的研究。2。高血圧遺伝素因保有若年者の運動中の血圧応答と圧受容器反射の感受せいとの関係に関する研究。以上の成果から、高血圧遺伝素因保有若年者は素因無し者より軽度運動中高い血圧応答を示し、心肺圧(低圧)受容器の交感神経抑制調節我強いが、頸動脈洞圧(高圧)受容器の調節に差を認めない傾向にあることが明らかになった。これらのことを報告書にまとめた。
|