研究概要 |
1.製品市場残存特性ならびに部品故障特性からサービス部品需要量を求める式を展開し,製品生産形態,製品市場残存特性および部品故障特性によってサービス部品需要曲線を八つのタイプに分類できることを示した。そしてこの分類をもとに,サービス部品管理を考慮した信頼性設計のあり方を明らかにした。 2.製品の生産・販売量とサービス部品の販売実績から製品市場残存特性および部品故障特性を同定し,将来のサービス部品需要量の予測法を用いれば,実用上十分な精度で将来のサービス部品需要を予測できる事を明らかにした。 3.需要予測誤差を量的かつ時間的にとらえて生産・在庫計画の再計画を行う方式を明らかにし、そして提案した遂次法式のサービス部品生産・在庫計画法と従来の方法を実際のデータに適用して比較し,提案した方法の有効性を示した。 4.製品市場残存特性および部品故障特性の同定誤差をあらかじめ考慮することによって,最終生産時のサービス部品生産量を適切に決定する方法を展開した。製品市場残存特性および部品故障特性の同定誤差が大きく,かつ品切れによる損失が大きい場合に,提案した一括生産方式のサービス部品生産・在庫計画法がとくに有効であることを明らかにした。また,部品寿命が指数分布に従う場合に総サービス部品需要量が簡単な式で表せることを利用し、製品市場残存特性および部品故障特性の同定誤差が生産・在庫計画に与える影響を明らかにした。 5.提案した一括生産方式のサービス部品生産・在庫計画法をもとに,各種の入力データからサービス部品の最適な最終生産時期を求めることができるシミュレーションモデルを開発した。
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