研究課題/領域番号 |
02452207
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
鏡味 洋史 北海道大学, 工学部, 教授 (70016476)
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研究分担者 |
村上 ひとみ 北海道大学, 工学部, 助手 (10201807)
岡田 成幸 北海道大学, 工学部, 助教授 (50125291)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
1991年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1990年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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キーワード | やや長周期微動 / 地震基盤 / 石狩平野 / スペクトル解析 / 地盤増幅特性 / 3次元地盤構造モデル |
研究概要 |
本研究は都市域の基盤〜地盤の3次元構造を震動計測的立場から簡便かつ詳細に把握し、大都市における地震動入力分布を詳細に評価する手法を開発することを目的に、札幌都市圏をモデルケ-スに次に示す手順で研究を進めた。 簡便な震動計測法として微動観測を採用した。観測に先立ち、これまでの市街地における微動観測の問題点を整理し、観測システムの抜本的改良を図った。記録器のデジタル化をラップトップ計算機にA/D変換器を搭載することで実現しS/N比の向上を図った。具体的には、デジタル記録方式の長所を生かすため、各種の現場観測用プログラムを開発し、現位置でのモニタリング・スペクトル解析処理が可能になり、観測の質を飛躍的に高めることができ、従来適用が困難であった市街地での観測を可能にした。 微動観測は札幌市街地を含む石狩平野において1990年8月に観測を実施した。観測は、平野を横断する海岸線に平行な3測線及び、これに直行する1測線を設け3班による移動観測を行った。固定観測点を北海道大学工学部におき観測期間中の微動の時間変化を連続観測した。1991年7月には前年の観測の空白部を埋めるべく、海岸に平行な3測線とそれらに直行する2測線を追加し観測を行った。測点は合計183点となり対象地域を高い密度でカバ-することができた。 観測記録の解析は固定点に対する各観測点のスペクトル比を計算し、空間分布を4つの周期帯域別にゾ-ニングマップの形で示した。これらを、既往の地盤構造(深層については数本の石油の試掘の資料、表層については建設に伴うボ-リング資料)、1968年十勝沖地震の際の強震記録、1982年浦河沖地震の際の高密度震度調査資料と比較し整合性を確めた。最終年度には報告書の取り纒めを行った。
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