研究課題/領域番号 |
02452211
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
安部 武雄 東京工業大学, 工業材料研究所, 助教授 (10143661)
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研究分担者 |
篠原 保二 東京工業大学, 工業材料研究所, 助手 (50196408)
古村 福次郎 東京工業大学, 工業材料研究所, 教授 (30016480)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1991年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1990年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 高温度 / 普通強度コンクリ-ト / 高強度コンクリ-ト / 力学的性質 / 応力・ひずみ関係 / クリ-プ挙動 / 応力変動 / 温度変動 / 高温度における力学的性質 / 応力・歪関係 / 高温時の力学的性質 |
研究概要 |
普通及び高強度コンクリ-トの高温時の力学的性質について実験的研究を行い、多数の応力・歪曲線およびクリ-プ曲線を定量的に求め、幾つかの知見を得た。 1.設計基準強度210〜600Kg/cm^2の高強度コンクリ-トの熱間における応力・ひずみ関係を定量的に求め、圧縮強度、弾性係数などの力学的性質を明らかにした。すなわち、コンクリ-トの圧縮強度は100℃において大きく低下し、200℃で多少回復するが、以後直線的に低下する。また、高強度コンクリ-トは、強度の増大に比較し、変形性能はほとんど増加せず、非常に脆い破壊性状を示す。 2.設計基準強度210および500Kg/cm^2級の高強度コンクリ-トの熱間におけるクリ-プ歪関係を定量的に求め、第一期クリ-プ性状を明らかにした。クリ-プ歪と同時に求めた応力・歪曲線から、弾塑性歪とクリ-プ歪の関係を明らかにすることができた。また、温度、応力および時間の影響を含めて、第一期クリ-プ歪の推定式を実験結果に基づき誘導した。これらの実験式による計算値は実験結果と比較的良い対応関係にあり、クリ-プ推定式の妥当性を示している。 3.応力変動下のクリ-プ推定式を行い、応力変動下における第一期クリ-プ性状を明らかにした。また、温度変動下のクリ-プ試験を行い、温度変動下における第一期クリ-プ性状を明らかにした。また、温度および応力変動下におけるコンクリ-トの第一期クリ-プ挙動は、クリ-プ歪に加えて、塑性歪も考慮する修正歪硬化法則を用いれば、より高い信頼性をもって評価できることを示した。 本研究において、高温時のコンクリ-トの力学的特性に関して、ある程度の知見は得られたが、いまだ十分とはいえない。
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