• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

岩盤下連続面のせん断すべり機構に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 02452227
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 資源開発工学
研究機関京都大学

研究代表者

寺田 孚  京都大学, 工学部, 教授 (40025862)

研究分担者 柳谷 俊  京都大学, 工学部, 助手 (00259128)
松本 義雄  京都大学, 工学部, 助手 (00026022)
斎藤 敏明  京都大学, 工学部, 助教授 (90056151)
研究期間 (年度) 1990 – 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1991年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1990年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード岩盤不連続面 / せん断強度 / 不連続性岩盤 / せん断表面特性
研究概要

研究成果の概要は次のようである。
1.ある垂直応力状態のもとでせん断を行うと、不連続面の凹凸の周波数成分のうちある周波数の凹凸を境に、それより高周波の凹凸はその特性に変化があり破壊が生じていると思われるが、それより低周波の凹凸には変化がなかった。
2.せん断変形の進行とともに、高周波の凹凸から破壊が進行し、破壊が生じない限界の周波数の凹凸で乗り越えが起こり、残留せん断強度を示すと考えられる。
3.ピ-ク強度を示すまでは剛性の強い高周波域の凹凸がせん断荷重を受持ち不連続面の凹凸はしっかりかみこんで変形しているが、ピ-クに達すると高周波域の凹凸のある領域にわたって一挙に破壊する。
4.ピ-ク強度を過ぎると破壊と乗り越えを繰り返しながら徐々にせん断荷重を受け持つ周波数帯は低周波側に移動し、それにつれてせん断強度も低下する。完全な乗り越え状態に達すると一定の残留強度となる。
5.残留状態までは、削り取るにたらない低周波の凹凸の上をすべりつつも、その上に存在する小さな凹凸を破壊して平滑化するので、垂直方向の膨張量がわがかずつ減少し、それに呼応してせん断強度も小さくなる。これは岩石の鉱物粒径にはあまり関係がなく、垂直応力にのみ依存する。
6.残留強度は乗り越える凹凸の周波数に大きく依存するが、ピ-ク強度はさらに供試体の強度特性などにも影響を受けるので、ピ-ク強度の方が残留強度よりばらつきが大きい。

報告書

(3件)
  • 1991 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 斎藤 敏明: "岩盤不連続面の表面形状特性がせん断強度に及ぼす影響について" 第8回岩の力学国内シンポジウム講演論文集. 97-102 (1990)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] SAITO, Toshiaki: "Roughness of Rock Discontinuities and Their Shear Behavior" Poc. of 8th Japan Sympo. on Rock mechanics. 97-102 (1990)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 斎藤 敏明: "岩盤不連続面の表面形状特性がせん断強度に及ぼす影響" 第8回岩の力学国内シンポジウム講演論文集. 97-102 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

URL: 

公開日: 1990-04-01   更新日: 2021-12-14  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi