研究課題/領域番号 |
02452287
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
黒田 英三 大阪大学, 健康体育部, 教授 (80029214)
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研究分担者 |
坂東 隆男 大阪大学, 健康体育部, 助手 (30189732)
生田 香明 大阪大学, 健康体育部, 教授 (70012507)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
1991年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1990年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | 立位姿勢 / 身体動揺 / 重心動揺 / 平衡 / コ-ナ-ミラ- / レ-ザ-光線 / 剣道選手 / 動揺 / 調節 |
研究概要 |
ヒトの立位姿勢は物理的に極めて不安定であり、その平衡は視覚、前庭、固有感覚を含む各種のフィ-ドバック機能により調節されている。これらの現象は頭頂動揺や身体重心動揺として観測され、従来より研究がなされている。また、ヒトの身体が頭部、体幹、下肢などの身体各セグメントとそれらを結ぶ関節とから成り立っているとする観点からすると、立正姿勢の平衡は各セグメントの位置関係の調節とみなすことができる。以上の観点から、本研究では立位姿勢の保持機構の解析をおこなうために、以下に示す実験の実施とそれらに対する結果を得た。 1.レ-ザ-光およびコ-ナ-ミラ-を用いた計測システムを作成し、身体各部位の動揺計測に用いるための諸々の問題点について、検討を加えた。 2.1のシステムを用いて身体各部位の動揺計測(1点〜4点)を実施し、その結果、標準誤差0.0770mmで測定可能である事を確認した。 3.1のシステムを用いて大学男子剣道部員と一般学生の立位姿勢の計測を実施し、比較検討を行った。その結果、頭部、肩、膝において、剣道部員は一般学生に比べ有意に小さな動揺を示した。 4.垂直方向圧力板を用いた重心動揺測定を大学男子剣道部員及び剣道高段者に対して実施した。その結果、大学男子剣道部員及び剣道高段者一般対象者に比べ動揺の少ない傾向を示した。 5.剣道の防具が平衡機能に及ぼす影響について調査を行い、剣道選手は防具装着の条件下でも動揺が小さいなどの結果を得た。 今後は、身体各部の動揺と重心動揺の同時計測を行う事が可能なシステムの構築と、それらを用いた実験・計測の実施が課題と考えられる。
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