研究課題/領域番号 |
02453030
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
分析・地球化学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
斎藤 紘一 東北大学, 理学部, 助教授 (90004457)
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研究分担者 |
塚原 聡 東北大学, 理学部, 助手 (50207338)
岩田 吉弘 東北大学, 理学部, 助手 (70213296)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1991年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1990年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | 電気泳動 / キャピラリーゾーン電気泳動 / アセチルアセトナト錯体 / ポルフィリン / 金属ポルフィリン / 金属錯体 / 磁性吸着剤 / キャピラリ-・ゾ-ン電気泳動 / ポルフィリン金属錯体 / 磁性体 |
研究概要 |
1.電気的に中性なアセチルアセセトンの金属錯体に注目し、そのキャピラリー・ゾーン電気泳動挙動を詳細に調べた。その結果、クロム(III)錯体など置換不活性錯体はドデシル硫酸ナトリウム(SDS)ミセル溶液を用いることで安定に分離できるが、銅(II)など置換活性金属錯体はキャピラリー内で解離することが判明した。上記ミセル溶液にアセチルアセトンを少量含有させることにより、これらの錯体は安定し、鋭いピークとして検出し得ることがわかった。さらに、ニッケル(II)やコバルト(III)の錯体では、この溶液条件で負方向の電場に泳動され、これらが陰イオン性の化学種を形成しているものと推定された。 2.プロトポルフィリンやヘマトポルフィリンおよびそれぞれの銅(II)、亜鉛(II)錯体の電気泳動挙動を調べた。これらの錯体は、分子内に有するカルボキシル基の解離により負に荷電するため、それ自身で電気泳動されるが、ジメチルホルムアミドのような有機溶媒を加えた、SDSミセル溶液を用いることにより、鋭いピークとして検出され、相互に分離できることを見出した。 3.ミセル溶液を用いる電気泳動での金属錯体の挙動と比較のため、同様な錯体について、逆相液体クロマトグラフ挙動を調べ、ポルフィリンの分子構造や溶媒が保持に及ぼす影響を考察した。 4.磁場で制御可能な分離用機能性物質として、表面に有機官能基を化学結合させ、さらに物理的に第2の表面層を形成させることにより、種々の化合物又はイオン種に対し吸着能を有する機能性磁性体を試作することができた。吸光光度法と組み合わせることにより、微量銅の選択的前濃縮-吸光光度定量が可能であることが実証された。
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