研究課題/領域番号 |
02453103
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
高分子合成
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
横田 和明 北海道大学, 工学部, 教授 (30001217)
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研究分担者 |
山口 和美 苫小牧工業高等専門学校, 助教授 (00133702)
田畑 昌祥 北海道大学, 工学部, 助教授 (50091476)
覚知 豊次 Hokkaido Univ., Fac. of Eng., Instructor (80113538)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1992年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1991年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1990年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | 光学活性クラウンポリマー / 環化重合 / 不斉環化 / 不斉誘導 / キラルテンプレート / 合成イオノフォア / 不斉認識 / 分子認識 / 光学活性クラウンポリマ- / ジビニルモノマ- / ジエポキモノマ- / 不斉制御 / 主鎖不斉 / ジベンゾクラウンポリマ- / 糖類 / ホスト・ゲスト / ジビニルエ-テル / ジエポキシド |
研究概要 |
不斉認識能を有するホスト分子となる光学活性クラウンエーテルの機能性を高めるにはクラウンエーテルの高分子化が有効である。高分子化の手法としてはポリマー主鎖とクラウン環を同時に形成できる環化重合法を用いると、形成されるポリマー主鎖はクラウン環の構成要素になって不斉認識能に直接関与する。そこで主鎖のキラルバリヤー化による認識能の向上が期待されるので、不斉環化重合について研究を行った。 環化重合によりジビニルエーテルおよびジエポキシドからクラウンエーテル、チアクラウンエーテル、アザクラウンエーテルなど15員環以上のクラウンポリマーを効率よく簡便に合成できた。さらにキラルテンプレートの導入による光学活性クラウンエーテルポリマーの合成と展開した。 このような環化重合で形成される単位はメソとラセモの単位からなり、このうちラセモ単位は対称面をもたずキラルである。これから主鎖不斉による光学活性ポリマーも合成した。 本研究による主たる成果は次の3点に要約される。 (1)ポリマー主鎖の不斉による不斉認識能の発現 光学活性ジエポキシドの環化重合による主鎖不斉を有するクラウンポリマーは不斉認識能を発見し、主鎖キラルバリヤー化の目的の正当性が確認された。 (2)ジエポキシドの位置および立体特異的重合によるイオノフォアの合成 単糖類から導いたジエポキシドが位置および立体特異的に重合することを明らかにし、生成ポリマーが環状のクラウンエーテルとは異なる非環状のイオノファアとして機能することを確認した。 (3)不斉環化重合によるポリマー主鎖への不斉導入 キラルなテンプレートによるラセモ環化単位の形成に基づく不斉発現を確認した。さらに不斉触媒による不斉環化重合のあらたな重合系を見い出した。
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