研究課題/領域番号 |
02454024
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
動物発生・生理学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
市川 敏夫 (1991-1992) 九州大学, 理学部, 助教授 (50136420)
立田 栄光 (1990) 九州大学, 理学部, 教授 (10037179)
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研究分担者 |
藤 義博 九州大学, 理学部, 教授 (60037265)
市川 敏夫 九州大学, 理学部, 助手 (50136420)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1992年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1991年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1990年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | 運動調節 / 逃避行動 / ニューロン回路 / ゴキブリ / 単眼視覚系 / 情報処理 / 光刺激 / 機械刺激 / ニュ-ロン回路 / 単眼系 / 電気生理 |
研究概要 |
ワモンゴキブリの多種感覚性の脳局在性、下降性および胸部介在ニューロンの応答特性、各ニューロンの相互作用を生理形態学的に調べ、また脳ニューロンの神経伝達候補物質を免疫組織化学的に検索した。多数の下降性介在ニューロンから記録をとり、少なくとも8種の特徴あるニューロンが同定できた。大部分のニューロンは尾葉等への風刺激によって興奮した。その半数のものでは片側性または両側性の単眼照射によって尾葉刺激による興奮が抑制された。また複眼照射によって興奮が抑制されたり、あるいは動く点光刺激によって興奮した。残りの半数のニューロンは尾葉や触角の刺激には応答するものの、単眼や複眼刺激にはわずかに応答するか、ほとん ど応答しなかった。これまで報告されているいくつかの胸部介在ニューロンには単眼照射によってその活動が抑制されたものがあった。また下降性ニューロンと胸部ニューロンの同時記録によって、ある下降性ニューロンから直接シナップスを受ける胸部介在ニューロンが同定できた。smallmultimodalneuronと名付けた脳局在性ニューロンはGABA作動性であることが薬理学的に示唆されていたが、今回のGABA抗体を用いた免疫組織化学においても示唆された。これまで得られた中枢神経系各部の多種感覚性ニューロンの応答特性から、いろいろな感覚器からの情報の中枢での統合様式の特徴を推察ことができる。その第1点は尾葉や触角等の機械感覚器からの情報はほとんどのニューロンを活性化(興奮)させる方向に作用していること、第2点は単眼からの入力は逆に不活性化する方向に作用していることである。これらを合目的に考えると、尾葉からの風情報は、虫の緊張状態を高め、次の逃避行動に備えさせるか、逃避歩行運動を開始させ、そして単眼からの光情報は単眼から抑制がない方向(暗い方向)に定位させるか、あるいは歩行のコースをコントロールしているのではないかと考察された。
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