研究課題/領域番号 |
02454071
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
山本 福壽 鳥取大学, 農学部, 助教授 (60112322)
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研究分担者 |
玉井 重信 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 教授 (60026606)
橋詰 隼人 鳥取大学, 農学部, 教授 (60032075)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1991年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1990年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 硫酸イオン / 合成酸性雨 / エチレン / IAA / ABA / 酸性雨 / SO_4イオン / スギ枯れ / 合成酸性溶液 / 低分子炭化水素 |
研究概要 |
(降雨の分析):山陰地方における酸性雨の現状を知るために降雨のpH変化とイオン組成を分析した。この結果鳥取大学蒜山演習林における降雨中には海水に由来しない未知の起源を持つ硫酸イオンが含まれていることが確かめられた。一年を通じてかなりの非海水由来のSO_4^<2->が検出されたが、特に初冬及び4月ごろにやや多くなるようであった。 (合成酸性雨の葉面散布及び土壌潅注処理と苗木の成長):カラマツ、ハルニレ、アカマツ、クロマツのポット苗に対する硫酸及び硝酸からなる合成酸性雨の葉面散布処理、及び土壌を変えて植栽したスギ、ヒノキのポット苗の土壌(地下部)に散布処理を行い、成長及びバイオマスに及ぼす影響を検討した。葉面散布処理の結果、pH1.6溶液処理によって葉の脱落、あるいは褐変が生じたがpH2.6以上の処理区ではほとんど変化がなかった。土壌散布処理の結果、pH1.6溶液土壌潅注処理によって著しい成長の減退と枯死が認められたが、黒ボク土はマサ土、砂土に比べて合成酸性雨処理による成長抑生効果は小さかった。 (硫酸溶液の葉面処理が苗木の生理・成長に及ぼす影響):pHの異なる硫酸溶液をスギ、ヒノキ、アカマツ、シラカバ、及びアメリカニレの苗木に散布し、成長に及ぼす影響を検討した。その結果、散布処理による伸長・肥大成長の減退、及びバイオマスの減少は濃度が高くなるほど顕著に現れるようであった。また落葉広葉樹では、散布処理によって葉の脱落が促進された。一方、硫酸溶液を散布し続けたスギ、ヒノキ、アカマツ、シラカバ、及びアメリカニレの苗木の葉内における成長調節物質量を分析によって求めた。その結果、pH2以上の溶液処理区のみエチレン生成が促進された。また5樹種の内4樹種において硫酸溶液の散布により葉内IAA量の顕著な低下が認められた。硫酸溶液散布はABA量に影響を及ぼさなかった。
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