研究課題/領域番号 |
02454073
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林産学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
深沢 和三 北海道大学, 農学部, 教授 (40001408)
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研究分担者 |
佐野 雄三 北海道大学, 農学部, 助手 (90226043)
船田 良 北海道大学, 農学部, 助手 (20192734)
小島 康夫 北海道大学, 農学部, 助手 (90161918)
大谷 諄 北海道大学, 農学部, 助教授 (30001465)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1991年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1990年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
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キーワード | 木材細胞壁 / グアイアシルリグニン / シリンギルリグニン / 顕微分光スペクトル / 広葉樹 / 系統分類 / モイレ呈色反応 / 進化 / モレイ呈色反応 / モイレ反応 / UV吸収スペクトル / 顕微分光 |
研究概要 |
本研究の期間は平成2年度から平成3年度までの2年間である。得られた成果は次のとおりである。1.当初予定した試料は中国熱帯産広葉樹71樹種であったが、亜寒帯、温帯、亜熱帯、熱帯にわたる101樹種(49科91属)を使用した。2.顕微分光光度計(ツァイスUMSP80)を使用し、樹種が多いためモイレ呈色反応による可視吸光スペクトル測定を主体にし、紫外線吸光スペクトルは確認を要するときのみ測定した。3.細胞壁のグアイアシルリグニン(Gリグニン)とシリンギルリグニン(Sリグニン)との比を検討したが、モイレ呈色反応ではSリグニンは赤紫色で520nmに最大吸収を持つ。一方Gリグニンは褐色で450nmから右下がりの吸収曲線を持つ。UVスペクトル法ではSリグニンは270nm、Gリグニンは280nmに最大吸収を持つ。4.呈色反応の測定には、反応時間及び測定時間は細心の注意を払い一定の条件とした。5.スペクトル曲線の数値表現として520nmと420nmの吸光度比を設定し、その値が1より大であるときをSリッチ、1より小であるときをGリッチと認定した。6.早材・晩材別に道管と木繊維細胞壁について調べた。それぞれがGリッチ、Sリッチになる組合せを5つのグル-プに分類した。7.GリッチからSリッチになることが進化したと仮定すると、道管の配列からの進化の過程とよく一致した。8.散孔材は原始的なものから進んでいるものまで、広く分布したが、生育地との関連を見ると熱帯産のものがより原始的であり、北へ行くほどSリッチになった。9.測定結果をデ-タベ-スに入れたが、どのような要求からも整理することが出来、樹木分類学上貴重なものとなった。10.以上の研究成果についてスペクトル図を主体に英文で報告書を纏めた。
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