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下痢性貝毒原因過鞭毛藻の生長と毒生産性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02454077
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 水産学一般
研究機関東京大学

研究代表者

福代 康夫  東京大学, 農学部, 助教授 (10165318)

研究分担者 安元 健  東北大学, 農学部, 教授 (20011885)
井上 博明  東京大学, 農学部, 助手 (40223268)
研究期間 (年度) 1990 – 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1991年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード下痢性貝毒 / 渦鞭毛藻 / Dinophysis / <Dinophysis>___ー
研究概要

岩手県大船渡湾と同県越喜来湾でのべ5回にわたり、下痢性貝毒の原因となるDinophysis fortiiを採集して実験に用いた。採集したD.fortiiは研究室に持ち帰り、キャピラリ-で分離して培養実験を行った。培養開始時と培養開始1週間後、2週間後、4週間後に、落射式蛍光顕微鏡および顕微測光装置を用いて、光合成色素体の観察と蛍光強度の測定を行った。培養開始時のD.fortiiには、赤色蛍光を発する色素体の他に、橙黄色蛍光を発する色素体を持つ細胞が多くみられたが、後者の色素体の量は前者に比べてきわめて少なかった。また、後者の色素体を全く含まない細胞もみられた。D.fortiiの培養においては、水温20〜25℃、照度3000〜6000luxの範囲では水温、照度の違いは増殖速度や色素量の減少率にほとんど影響を与えなかった。D.fortiiと微小藻類の混合培養では、高水温、高照度ではD.fortiiの増殖率が低下したが、これは微小藻類の著しい増殖による栄養塩の欠乏などによる増殖阻害と考えられた。この場合を除いて、微小藻類がD.fortiiの増殖を明らかに促進あるいは阻害することはなかった。20℃以上の水温では、D.fortiiは培養開始後2週間で色素量が著しく減少したが、水温15℃では、増殖速度はかなり遅かったが、個々の細胞の色素量の減少はわずかであった。なお、15℃では微小藻類が死滅したため、混合培養実験は行っていない。海域におけるD.fortiiの出現状況から、この種が低水温、低照度条件下できわめて遅い速度で増殖している可能性も考えられるので、今後はこのような条件下で増殖可能な微小藻類の培養株を確保し、より低い水温、照度条件における培養実験が必要と考えられる。

報告書

(2件)
  • 1991 実績報告書
  • 1990 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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