研究課題/領域番号 |
02454092
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
畜産学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
土井 守 (1991) 岐阜大学, 農学部, 講師 (60180212)
田名部 雄一 (1990) 岐阜大学, 農学部, 教授 (30021679)
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研究分担者 |
中村 孝雄 岐阜大学, 農学部, 教授 (60021698)
土井 守 岐阜大学, 農学部, 助手 (60180212)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1991年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1990年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | 松果体 / メラトニン / 日周リズム / ニワトリ / ノイズ / 眼球 / コルチコステロン / アルギニンバソトシン / 光周期逆転 |
研究概要 |
本研究では、先ずニワトリヒナに対して様々なノイズがメラトニン日周リズム形成に与える影響を検討した。24時間ホワイトノイズを与え続けると、24日齢までメラトニン日周リズムは形成されなかった。12時間周期でホワイトノイズあるいはニワトリ雛の鳴き声を与えると、ともに音の周期に同調したメラトニン日周リズムが形成された。すなわち、ニワトリ雛がホワイトノイズの存在する恒常的な音の環境を本質的な暗期(夜)と感知し、ニワトリ雛の鳴き声の存在する断続的な音の環境を本質的な明期(昼)と感知し、音の種類によって逆のリズムの位相が形成された。また、そのリズム形成には聴覚を介したコミュニケ-ションが重要な因子となるものと推察された。なお、12L:12D下でのメラトニン日周リズムは、常暗下でも音の周期に同調して継続されるが、その変動幅が減衰していくことから、音のシグナルは日周リズムの位相を定める程度の弱い同調因子として働くものと推察された。次に、孵化直後のニワトリヒナに、松果体除去、眼球除去、松果体と眼球両者の除去を行うことにより、ニワトリにおける血漿メラトニンの日周リズム形成に対する松果体と眼球メラトニンの関与について経時的に検討した。1日齢から150日齢を通して偽手術区、松果体除去区および眼球除去区において、血漿メラトニン濃度は明期に低く暗期に高い日周リズムを示した。しかし、松果体・眼球除去区では、日内変動はほとんど認められなかった。孵化直後のニワトリでは血漿メラトニンリズムに対して松果体ならびに眼球がともに同程度関与していると考えられたが、日齢の経過にともない眼球から分泌されるメラトニン量は急激に減少し、主に松果体が血漿メラトニンの日周リズムを引き起こすものと推察された。また、孵化直後に松果体除去を行うと、松果体機能を代替して眼球が除去後の血漿メラトニンリズム形成を行うことが認められた。
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