研究課題/領域番号 |
02454105
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎獣医学
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
江藤 禎一 宮崎大学, 農学部, 教授 (70081510)
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研究分担者 |
村上 昇 宮崎大学, 農学部, 助手 (80150192)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1992年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1991年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1990年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 生物時計 / サーカデイアンリズム / 視交叉上核 / 松果体 / サーカディアンリズム / バゾプレッシン / 培養細胞 / 日内リズム / 神経培養 |
研究概要 |
1.哺乳動物の生体時計機構について (1)視交叉上核神経細胞の培養系確立:生体時計機構の局在する視交叉上核を酸素処理で細胞に分離培養した。神経線維連絡が出来た後に細胞還流を行い放出されるバゾプレッシンを測定した結果、日内リズムを計測できた。このことから、哺乳動物の時計局在細胞での時計機構解析が可能となった。 (2)光再同調速度の計測:ラットを明暗条件下から急に異なる光条件に移すと新たな光条件に時計のリズムが再同調するまでに約1週間を要する。これが時計自身の再同調速度の遅さに起因するのか、あるいは表現型としての行動などのリズムの同調の遅さに起因するのかを調べた。その結果、時計自身の再同調速度は極めて速く、そこから付随的に発生する行動リズムなどが遅い事が判明し、時差ボケの原因に新たな解釈を提起できた。 (3)時計関連蛋白質の検索:恒常暗下で飼育されるラットを3時間間隔で屠殺し、脳を取りだした後、視交叉上核を採取した。これを細胞に分離し、 ^<35>S-メチオニンを含む培養液で3時間培養し、その間合成された蛋白質を電気泳動法で分離し、これをオートラジオグラフィー、さらに、イメージスキャナーで時刻依存性に合成された蛋白質を検索した結果、64-kDa蛋白質のみリズムを示すことを見いだした。二つのピークがあり、これらのピークはは光や蛋白質合成阻害剤で時計が位相転移する時刻と一致した。また最近、植物で見いだされた時計関連蛋白質と全く同一分子量であることから、視交叉上核で見いだされたこの64kDa蛋白質は時計の本質に関わる可能性が高い。 2.鳥類の生体時計機構について (1)鳥類の生体時計である松果体から分泌されるメラトニンは時計のリズムを反映し、夜に高く昼に低いパターンをしめす。このメラトニンは鳥類の行動を抑制的に作用し、夜間の上昇は行動を抑制している。しかし、夜行性鳥類にこの仮説が当てはまれば、夜の行動が抑制される事になり、予盾する。そこで夜行性鳥類のふくろうについて検討した結果、ふくろうの松果林は形態的に退化しつつあり、メラトニン分泌も極めて低い事が判明した。すなわち、夜間の行動はメラトニンが抑制されているため可能であると推察された。
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