研究課題/領域番号 |
02454110
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
解剖学一般
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
和気 健二郎 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (00046963)
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研究分担者 |
金田 研司 大阪市立大学, 医学部, 教授 (30161186)
妹尾 春樹 東京医科歯科大学, 医学部, 助教授 (90171355)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1991年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1990年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | 肝類洞 / 肝臓 / Kupffer細胞 / 内皮細胞 / 類洞周囲星細胞 / ピット細胞 / レチノ-ル / 肝再生 / 肝移植 / 類洞壁細胞 / ナチュラルキラ-細胞 / LAK細胞 / レチノ-ル結合タンパク |
研究概要 |
肝臓の類洞を形成する4種の細胞、内皮細胞Kupffer細胞、類洞周囲細胞(星細胞)、及び肝NK細胞(ピット細胞)が構造的にも、また種々のサイトカインを介して結合し、細胞複合体を形成していることをさまざまの実験によって明らかにしてきた。この類洞壁という細胞複合体は血液と肝実質細胞との間に介在し、肝臓の機能の発現制御に大きな役割を演じている。 先づ我々は類洞壁の3次元構造を連続切片による構築やゴルジ法・SEM法を用いて明らかにした。その結果内皮細胞やそれをとり囲む周囲細胞は単一切片で考えられていたよりはるかに大きな拡がりをもつ細胞であり、実質細胞とも接触していることを明らかにした。投与ビタミンAは実質細胞にとり込まれたのち、すみやかに周囲細胞に転送されることが報告されていたが、周囲細胞へはL4ノ-ル結合タンパクに対する受容体によって取り込まれる。周囲細胞の樹脂状突紀はKupffer細胞や内皮細胞が活性化して放出するプロスタグランディンによって収縮することが示唆された。肝NK細胞はOKー432(生物活性調節因子BRM)によって活性化し肝臓に増加し、肝NK活性を増強させることを以前に報告したが今回その細胞数増加の実体を生体肝の顕微映画法で観察することに成功した。その結果肝NK細胞が類洞内皮に接着するが、その停留時間は以前に推測されていたよりもかなり短いことが明らかとなった。また肝NK細胞が腫移細胞に対し、攻果的に仂くことをいくつかのinvivo,invitroの実験で明らかにした。また肝再生に際してKupffer細胞と肝NK細胞がどのように関与するかを計測したが、肝再生時の数の増加を認めたものゝその機序は明らかにできなかった。同様に実験的肝移植後のこれら細胞の波長をも観察し、Kupffer細胞はドナ-型からレシピュント型に変化することが示唆された。
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