研究課題/領域番号 |
02454135
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
三木 直正 大阪大学, 医学部, 教授 (40094445)
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研究分担者 |
谷浦 秀夫 大阪大学, 医学部, 医員
大杉 武 大阪大学, 医学部, 助手 (50176880)
山形 要人 大阪大学, 医学部, 助手
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1991年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1990年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | ビジニン / cDNAクロ-ニング / 網膜 / 松果体 / 光 / カルシウム / グアニレ-トサイクラ-ゼ / グアニレ-トサイラ-ゼ / 視細胞 / カルシウム結合蛋白 / 錐体細胞 |
研究概要 |
Visininは網膜の錐体細胞に特異的な24kDaの蛋白質として我々が見出したものである。visinin抗体を用いてcDNAのクロ-ングを試み、その諸性質について調べた。また、visininの機能を調べるために、visininのカルシウム結合能、グアニレ-トサイクラ-ゼ活性への影響を調べた。さらに、visinin遺伝子上流のクロ-ニングをも試みた。 1、visininポリクロナル抗体を用いて、ニワトリ胚網膜より作製したλ gtllcDNAライブラリ-をスクリ-ニングした。Visininは192アミノ酸からなり、calmodulinやtroponin Cとホモロジ-をもつ新しいカルシウム結合蛋白質であった。 2、Visinin抗体でのイムノブロットでは、網膜および松果体以外の組織にはvisininは検出されなかった。 3、Visinin cDNAを大腸菌に発現させたところ、発現した蛋白質はカルシウム結合活性を示した。 4、ふ化直後のニワトリ松果体を明暗下で4日間培養し、visininの発現を調べたところ、暗所に比べて明所ではvisininが著明に誘導された。ニワトリの眼球適出でもvisininの光誘導は起こるので、頭蓋からの松果体への直接の作用と考えられた。 5、Visinin抗体および大腸菌発現のvisininは、Guanylate cyclase(GC)活性を抑制しなかった。Visininとホモロジ-のあるカルシウム結合蛋白質として、ウシ網膜桿体細胞に存在するRecoverinが報告された(A.M.Dizhoor et al.,Science,251,915,1991)。Recoverinは、カルシウム存在下でGC活性を抑制する。 6、Visinin遺伝子の上流をニワトリゲノムライブラリ-より、クロ-ニング中である。 7、以上のことより、visininはカルシウムイオンを介する錐体細胞および松果体の光応答に関与している可能性が示唆された。
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