研究課題/領域番号 |
02454149
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 理化学研究所 |
研究代表者 |
石井 俊輔 理化学研究所, 分子遺伝学研究室, 主任研究員 (00124785)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1991年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1990年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | 転写性御因子 / リン酸化 / Aキナ-ゼ / Cキナ-ゼ / 転写制御因子 / 遺伝子発現 / DNA結合蛋白質 |
研究概要 |
私達がcDNAクロ-ニングにより同定したCRE(cAMP response element)結合蛋白質CREーBP1のリン酸化部位と機能ドメインの関連を解析した。まずCREーBP1のcDNAに一連の欠失変異、点変異を導入し、CREーBP1変異体の発現ベクタ-を作製した。これらの発現ベクタ-をCREを持つCATレポ-タ-プラスミドと共に培養細胞にトランスフェクション法で導入し、発現されるCREーBP1変異体の転写活性化能を解析した。その結果、正常CREーBP1はCREを介して転写を活性化する能力を持つこと、転写活性化のためにはN末端付近のメタルフィンガ-構造を含む転写活性化ドメインとC末端付近の活性基性アミノ酸クラスタ-とロイシンジッパ-構造からなるDNA結合ドメインが必要であることが明かとなった。次にcDNAを用いて大腸菌で発現させたCREーBP1を基質としてAキナ-ゼによるリン酸化をin vitroで解析した。その結果、CREーBP1は両キナ-ゼで効率良くリン酸化されることが示された。さらにそのリン酸化部位を決定したところ、Aキナ-ゼは転写活性化ドメイン内の62番目のSer残基を、またCキナ-ゼはDNA結合ドメイン内の340,367番目の2つのSer残基をリン酸化することが明かとなった。このように機能上重要な部位がリン酸化されることが明かとなり、リン酸化による機能制御が強く示唆された。また転写制御因子として機能する核内がん遺伝子産物Mybのリン酸化と転写制御能の関連を解析した。Mybの11,12番目のser残基はカゼインキナ-ゼIIにより効率良くリン酸化されるので、この部位をAlaに変えた変異体の転写活性化能を解析したところ、約50〜100%の上昇が見られた。今後いろいろな条件下でさらに検討することが必要である。
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