研究課題/領域番号 |
02454150
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | (財)東京都神経科学総合研究所 |
研究代表者 |
出口 武夫 (財)東京都神経科学総合研究所, 分子神経生物学研究部門, 参事研究員 (20073059)
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研究分担者 |
海老澤 尚 (財)東京都神経科学総合研究所, 分子神経生物学研究部門, 流動研究員 (00201369)
佐々木 由紀子 (財)東京都神経科学総合研究所, 分子神経生物学研究部門, 主事研究員 (30142152)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1990年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | Nーアセチル転移酵素 / 多型性 / 薬物代謝 / メラトニン / 生体リズム / 松果体 / 肝臓 |
研究概要 |
(1)ヒト肝臓の多型性アリルアミンNーアセチル転移酵素(NAT)のcDNAをプロ-ブとしてNAT遺伝子の解析を行った。その結果NAT遺伝子には3種類あり、その組合せにより6種類の遺伝子型が存在することが判った。さらにイソニアチド負荷テストによりアセチル反応表現型との対応関係を調べたところ、3種のNAT遺伝子のうちの1種類は高いNAT活性に、2種類は低いNAT活性に対応することが明かになった。 (2)ついでヒト剖検肝臓50例についてNAT遺伝子の解析、NAT活性の測定:NAT蛋白のイムノブロット、NATのmRNAのノ-ザンブロットを行った。その結果、NAT遺伝子1はmRNAも蛋白も多量に発現し、酵素活性も高いのに対し、遺伝子2ではmRNAは多量に発現しているのにNAT蛋白はほとんど検出できず、酵素活性は極めて低いことが判った。また遺伝子3はmRNAも蛋白も少なく、酵素活性も低いことが明らかとなった。さらに遺伝子NATをクロ-ニングし、その塩基配列を解析したところ、遺伝子2と3では点変異が起こっていることが判った。 (3)肝臓のNATの多型性のモデル動物として用いられたウサギについても、NAT活性、NAT蛋白のイムノブロット、NATのmRNA量などの測定を行うとともに、遺伝子DNAのサザンブロット解析を行った。その結果、アセチル化反応遅延型のウサギでは多型性NATの遺伝子が全領域にわたって欠損していることが判った。 (4)NATのアセチルCoA結合部位と考えられるアミノ酸配列に対応するオリゴヌクレオチドをプロ-ブとして、ラット松果体のcDNAライブラリ-をスクリ-ニングし、交叉反応を示す陽性クロ-ンを多数分離した。
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