研究課題/領域番号 |
02454192
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 鳥取大学 (1992) 佐賀医科大学 (1990-1991) |
研究代表者 |
阪口 薫雄 鳥取大学, 医学部, 教授 (70192086)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
1992年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1991年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1990年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | IgMレセプター / モノクローナル抗体 / シグナル伝達 / pre-B細胞 / リン酸化 / lgMレセプター / IgMレセプタ- / モノクロ-ナル抗体 / preーB細胞 / pre B細胞 |
研究概要 |
本研究計画の3年間で我々の単離したB細胞特異的mb-1遺伝子産物がIgMレセプター結合分子であることが示された。また、B細胞レセプターを介するシグナル伝達においてもMB分子を用いて細胞表面MB-1タンパクを染色してフローサイトメトリー解析をすると重要な役割を果たしていることが明らかになった。この分子に対するモノクローナル抗体がIgM陽性B細胞のみならず、未分化なB前駆細胞を染色することが明らかになった、この結果は、B前駆細胞でもこのMB-1分子が何らかの重要な役割を担っていることを示唆している。今年度は再び、この分子のB細胞の初期分化における機能を解析し、またIgMレセプターを発現していないB前駆細胞におけるMB-1分子のnatural ligandを探査する目的で,抗MB-1モノクローナル抗体で結合力の強く、また異なったエピトープを認識する抗体の作成を行なった。これらの抗体は、MB-1分子の細胞外部分と認識していると考えられ、今後はこれらの抗体を組み合わせたB細胞初期分化におけるin vitroの機能解析を進める。またMB-1分子と他の機能分子との機能的な関連性を明らかにするためマウスmb-1遺伝子発現ベクターを作成し、様々なリンパ系細胞への移入実験を行ない、mb-1遺伝子産物はIgMレセプター存在がなくとも細胞表面に発現することを示した。現在、この遺伝子を始めとするB細胞機能遺伝子の導入と、抗MB-1抗体によるB細胞活性化の解析を行なっている。 更に、mb-1遺伝子のゲムノ遺伝子解析は終了しているので、この遺伝子の欠損マウス作成のための遺伝子コンストラクトの作成を終了し、現在この遺伝子をES細胞にトランスフェクトしている。 IgM結合タンパクコンプレックスの発現異常細胞、異常マウスについての解析はMB-1分子に対するモノクローナル抗体による解析から他のコンポーネントに対するモノクローナル抗体を加えた一連の解析へと進展を見ている(未発表)。この差異をどのように説明するか現在検討中である。
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