研究課題/領域番号 |
02454217
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
高津 光洋 東京慈恵会医科大学, 法医学教室, 教授 (60010089)
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研究分担者 |
福井 謙二 東京慈恵会医科大学, 法医学教室, 助手 (60199180)
重田 聡男 東京慈恵会医科大学, 法医学教室, 助手 (80147321)
倉田 毅 国立予防衛生研究所, 病理部, 部長 (50012779)
大野 典也 東京慈会医科大学, 第一細菌学教室, 教授 (60147288)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1991年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1990年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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キーワード | 乳幼児突然死 / SIDS / ウィルス感染症 / DNA分析 / ウィルス学的分析 / DNAプロ-ブ / in situ hybriaization / PCR法 / in situ hybridization |
研究概要 |
乳幼児突然死例におけるウィルス感染症の関与を示唆する資料を得るために、慈恵医大での剖検例52例を対象に、これをウィルス感染症群(32例)、乳幼児突然死症候群(SIDS)群(7例)、対照群(13例)に大別し、周産期危険因子分析、ウィルス感染症の病理組織学的変化について検討した。この結果、sheffield's birth scoring systemで、SIDSのハイリスク児に相当したものは1例であり、このsystemはSIDSの予測、予防の判定には適さないと思われた。また、SIDSの周産期危険因子の分析は、ウィルス感染症を厳しく除外する必要性を指摘した。病理形態学的分析では23例中8例(34.8%)にウィルス抗原が検出され、ウィルス性肺炎、あるいはウィルス性心筋炎と診断された。検出されたウィルスはインフルエンザ、コクサッキ-B型、サイトメガロウィルスであった。これらの病理組織学的所見をもとに、ウィルス抗原未検出例や未検査例について組織学的に肺と心筋を検討したところ、24例がウィルス感染症、7例がSIDSと診断された。この結果はウィルス感染症の確定診断のためのスクリ-ニングに応用できる。乳幼児突然死に未知なウィルス感染症が関与していないか、少なくともウィルス性感染症をSIDSと明確に区別するためにDNA分析の導入を試みた。細菌に関してはインフルエンザ菌を用いてDNA分析によりこの細菌の同定を試み、これが可能であることが判明した。ウィルスに関しては乳幼児突然死の原因となり得るウィルスのうち、免疫組織化学的にウィルス抗原の検出し難いものについてDNAプロ-ブの開発を行い、CMV及びEVについてのプロ-ブが得られ、現在応用を試みている。細菌でもウィルスでも、DNA分析を法医病理学領域で応用する場合には、in situ hybridization法とPCR法が強力な武器であるが、後者においては感度は高いものの非特異的陽性像が得られることがあるので、パピロ-マウィルスを用いてPCR法の特異性の検定法が開発された。
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