研究課題/領域番号 |
02454223
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内科学一般
|
研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
廣瀬 俊一 順天堂大学, 医学部, 教授 (70010147)
|
研究分担者 |
山中 健次郎 順天堂大学, 医学部, 助手 (60230504)
高崎 芳成 順天堂大学, 医学部, 講師 (80154772)
TAKASAKI Y Juntendo Univ., School of Medicine Assistant professor
YAMANAKA K Juntendo Univ., School of Medicine Instructor
大道寺 英幸 順天堂大学, 医学部, 助手 (80207266)
|
研究期間 (年度) |
1990 – 1992
|
研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
|
配分額 *注記 |
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1992年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1991年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1990年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
|
キーワード | 自己抗体 / 自己抗原 / U1 RNP / レトロウイルス / MCTD / SLE / HIV / 抗核抗体 / 抗U1 RNP抗体 / AIDS |
研究概要 |
精製U1 RNP抗原を用いたELISAによる抗U1 RNP抗体の特異的測定系を確立し、SLEおよびMCTDの患者血清に加え、抗HIV抗体陽性患者の25%が反応を示すことを明かにした。この反応は精製U1 RNP抗原によって特異的に抑制され、また、U1 RNPとの反応を示した抗HIV抗体陽性血清のHIV関連抗原に対する反応もU1 RNP抗原によって抑制されることを凝集法(PA)および免疫ブロット法(IB)にて確認した。また、5%の抗U1 RNP抗体陽性MCTD患者血清がPAにてHIV関連抗原と反応し、IBでもp31、51、24などとの反応を認めることを示し、U1 RNPとウイルス関連抗原との間に交差反応性が存在することを示唆する所見を得た。この点に解析を加える目的で、Queryらによって報告されたU1 RNP68kD蛋白上のレトロウイルス関連抗原p30gagとhomologyを認める部分の合成ペプチド、68SPを作製し、それに対する反応性を検討した。その結果、MCTD患者の血清が特異に反応し、その診断に有用であることが示されたものの、抗HIV抗体陽性血清は全例反応せず、このepitopeは交差反応に関与していないことが明かとなった。しかし、これらのU1 RNP抗原と反応する抗HIV抗体陽性血清はいずれもU1 RNPの68kD蛋白と反応し、p30gagとhomologyを認める部分とは異なる部位がその交差反応性に関与していることが示唆された。上述のHIV関連抗原に対するIBを用いた抑制試験はこのepitopeを分析するために実施されたが、抗HIV抗体の各関連抗原に対する反応はU1 RNP抗原にて強く抑制されたものの、特異な抗原に対する抑制が確認出来ず、U1 RNP分子自体が抗HIV関連抗原抗体に対する反応性を有すことを証明し得たが、両抗原の交差反応性の本体は明かにできなかった。
|