研究課題/領域番号 |
02454242
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
高木 健三 (1991) 名古屋大学, 医学部, 講師 (50093050)
佐竹 辰夫 (1990) 名古屋大学, 医学部, 教授 (60023743)
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研究分担者 |
馬場 研二 愛知医科大学, 医学部, 講師 (80211499)
山木 健市 名古屋大学, 医学部, 助手 (20182420)
高木 健三 名古屋大学, 医学部, 講師 (50093050)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1991年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1990年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | 喘息発作 / イノシト-ル燐脂質 / GTP結合性蛋白 / フォスフォライペ-スA^2 / プロテインカイネ-スC / ニュ-ロペプタイド / Caチャンネル / ヒスタミン / フォスフォライペ-スA_2 / Caチャネル / 気管支喘息 / Phospholipase A_2 / Interleukinー2 / Interferonーα / superoxide production / inflammatory lipids / Priming effect |
研究概要 |
気管平滑筋の膜電位依存性のCaチャンネルでも、開口の機構は、Kの場合と少し異なり、おそらく開口のシグナルとしてGTP結合蛋白が関与しているのであろうという事、GTP結合蛋白をかいしたCaチャンネルの開口に対しプロテインカイネ-スC(PKC)は、positiveに修飾する可能性がある事を報告してきた。この事と関連して、実際に、複数の収縮薬剤の存在下でhistamineの反応性が増し、これがPKCの活性と関連のある事を見い出した。また、細胞内のHの増加はCaの感受性を低下させるとともにCa依存性Kチャンネルの開口時間を短縮し、逆にHの減少はCaの感受性を高め、開口時間を延長する事によりチャンネルの開口機構を抑制する事、Interleukinー2とInterferonーγは、好中球のsuperoxide産生の増強を介して炎症を中心とした肺、気道系の病勢増悪に一役担っている可能性がある事、enprofyllineは炎症細胞のsuperoxide産生抑制を介して気道炎症の増悪を抑えること、エリスロマイシンはTリンパ球増殖抑制、好中球superoxideおよび遊走能抑制などを通じ、気道過敏性を改善するなどの新知見が得られており、既に発表済みである。また、抗アレルギ-剤が実験喘息において、β受容体、adenylate cyclaseを介して気道過敏性の改善に係わっている事、ニュ-ロペプタイドの一つであるpituitary adenylate cyclase activating polypeptideが気道平滑筋をcyclic AMPを介して弛緩させる事、などを明かにすることができた。一方、GTP給合蛋白とフォスフォライペ-スA_2(PLA_2)との直接共役がヒト多核白血球膜上で生じていることを示すことを目的として検討した結果、膜画分のPLA_2活性の制御にGTP結合蛋白が、関与していることを示唆する結果を得ている。これらは喘息発作の機序、その対策などに一つの指針を与えてくれたものと思われる。これら新知見は発表済み、または発表中である。現在、研究計画に従い、さらに燐脂質ーCa系を中心とした気管支喘息での意義を中心に研究を進めているが、気道過敏性の意義とそれへの対策も検討中である。
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