研究課題/領域番号 |
02454258
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 香川医科大学 |
研究代表者 |
松尾 裕英 香川医科大学, 医学部, 教授 (90028514)
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研究分担者 |
平林 浩一 香川医科大学, 医学部, 助手 (80240894)
深田 英利 香川医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (20211518)
中島 茂 香川医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (80172310)
森田 久樹 香川医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (70145051)
千田 彰一 香川医科大学, 医学部・附属病院, 助教授 (30145049)
水重 克文 香川医科大学, 医学部, 助手 (90166009)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1992年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1991年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 経食道ドプラ心エコー法 / 冠動脈狭窄 / 経静脈的コントラストエコー法 / カラードプラ法 / コロナリーインターベンション / エコーエンハンサー / ドプラ-心エコ-法 / 冠攣縮性狭心症 / 冠動脈ト-ヌス / 冠動脈硬化 / 超音波ドプラ-法 / 冠循環 / 狭心症 |
研究概要 |
平成3年度は、経食道パルスドプラ心エコー法を用いて左冠動脈主幹部から前下行枝(LAD)近位部の血流速度をマッピングし、これが局所で増大する現象を捉えることでこれらの部位の狭窄病変を検出しうることを示し、平成4年度は、「カラードプラ法」と冠動脈血流信号を増強することが可能な「経静脈的コントラストエコー法」を併用することで、狭窄病変の血流速度加速現象の検出率が向上することを確認した。しかし、狭窄率50%以下の病変でも血流速度の加速現象とカラードプラ法ではaliasing流速を低く設定するとモザイクパターンが表示される例があり、偽陽性を生じた。そこで最終年度では、血流速度の加速現象による狭窄病変診断の問題点と、さらに加速現象の変化によって狭窄度の変化を把握しうるかについても検討した。75%以上の狭窄病変の血流速度は、速度増加比(狭窄部/狭窄前)で概ね2倍以上を呈し、この値が有意狭窄診断の精度の高い指標になると考えられた。しかし、狭窄率と速度比は必ずしも比例しなかった。これにはパルスドプラ法の計測部位が非連続的にならざるを得ないため、必ずしも狭窄部の最高血流速度が計測されていないことが相当関与していると考えられた。狭窄度の変化の評価に関しては、例えばLADに90%狭窄を有し、速度増加比5.3倍の症例にPTCAを施行して狭窄率が50%へ改善したところ、速度増加比は1.6倍に減少し、同症例では速度増加比の変化から、狭窄度の変化を推定することが可能であることが示された。LAD近位部病変は広く普及し始めたcoronary intervention の良い適応であるが、経食道ドプラ心エコー法はその治療効果判定と経過観察のための非侵襲的計測法としても有用であると思われた。
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