研究課題/領域番号 |
02454313
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
河野 信博 東京大学, 医学部(病), 講師 (40010160)
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研究分担者 |
津久井 元 東京大学, 医学部(病), 医員 (90227380)
伊豆 稔 東京大学, 医学部(病), 医員 (70221075)
石丸 正寛 東京大学, 医学部(病), 助手
後藤 振一郎 東京大学, 医学部(病), 助手 (40186888)
大盛 芳路 東京大学, 医学部(病), 医員 (60185395)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1991年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1990年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | 肝虚血 / 硬変肝 / Ca拮抗剤 / calmodulin拮抗剤 / 細胞内Ca / NMR / 5FBAPTA / ATP / Calmodulin拮抗剤 / 正常肝 / カルシウム拮抗剤 / カルモジュリン拮抗剤 / 細胞内カルシウム |
研究概要 |
ラットに門脈頚静脈シャントを作成して肝門部遮断を施行し、遮断解除後の生存率を検討した。正常肝ラット、硬変肝ラット共にCa拮抗剤、calmodulin拮抗剤を投与した群は、有意に生存率が改善した。又、正常肝ラット、硬変肝ラット共にcalmodulin拮抗剤、Ca拮抗剤の投与によって虚血後のATPの減少が加速され、ATPが速く減少するものほど虚血解除後の生存率が大きかった。これは、HPLC、31PーNMR何れの方法でも同様の結果であった。細胞の生命維持のポイントは、細胞内外の電位差の維持にあると考えられ、ATPを有効に利用し、電位差の維持が出来るものほど虚血に対しては耐性が強いと考えられた。又、Ca拮抗剤、calmodulin拮抗剤が虚血時の肝細胞障害の軽減に有効であるのはこれが活性化したフォスフォリパ-ゼA2を活性化する段階を抑制し、細胞内のFFAの増加を妨げるためであろうと考えられた。すなわち、細胞内に増加したFFAはNaーKATPaseを抑制し、ATPの有効利用を妨げるためである。これらに関しては、乳酸の測定、31PーNMRによる各種パラメ-タ-の測定により傍証が得られた。ところが、虚血肝細胞内のCaイオン濃度の増加については5FBAPTAをラットに投与してNMRで測定したところ正確な測定が不可能であった。その原因として1つは、NMRの磁場強度が弱いこと、もう1つは、5FBAPTAの溶解剤が強毒性であり、多量に投与できないことにあった。又、蛍光光度系を用いた細胞内Ca測定装置では10^<ー6>mol程度の濃度までしか測定できず、虚血時の細胞内Caイオン濃度に関しては十分な成果は得られなかった。
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