研究課題/領域番号 |
02454318
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
高橋 俊雄 京都府立医科大学, 第一外科, 教授 (50079828)
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研究分担者 |
萩原 明郎 (萩原 明於) 京都府立医科大学, 第一外科, 助手 (90198648)
山口 俊晴 京都府立医科大学, 第一外科, 講師 (90111327)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1992年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1991年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1990年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | ミサイル療法 / モノクローナル抗体 / キメラ抗体 / 大腸癌 / HAMA / モノクロ-ナル抗体 / 抗癌剤 / 膵癌 / ポリエチレングリコ-ル / 癌化学療法 / ネオカルチノスタチン |
研究概要 |
本年度は癌のミサイル療法を実際患者に応用し、効果、副作用および今後の問題点について検討した。さらにマウスモノクローナル抗体からこれをヒト型に変換すべくキメラ型モノクローナル抗体を作製しこれらについて検討を加え、以下のような成積が得られた。 (1)原発性大腸癌およびその肺、肝転移、膵癌など計80例に対してわれわれがこれまで検討してきたモノクローナル抗体A7-NCSを動注、静注などの投与法で投与した。肝転移例では腫瘍の縮少を認めた例があり、遠隔成積では化学塞栓療法とほば同様の効果が認められたが、これを凌駕する成積は得られなかった。重篤な副作用は認められなかった。投与例全てにHuman Antimouse Antibody(HAMA)が産生された。 (2)HAMAを克服するためにわれわれはHAMAが産生されるまでの一週間以内にA7-NCSを投与する短期大量投与について検討した。副作用なく大量の投与が可能でHAMA克服の1つの方法と考えられた。 (3)HAMAに対するもう1つの方法として、マウスモノクローナル抗体A7を抗体認識部分のみを残し、他はヒト型としたキメラ型モノクローナル抗体A7を開発することに成功した。本抗体の各種ヒト癌との反応性について検討を行ったところ、大腸癌、膵癌等とは強い反応をを示したが、食道癌、悪性リンパ腫等とは反応せず、マウスモノクローナル抗体A7とほぼ同様の反応性を示した。 (4)キメラモノクローナル抗体A7とネオカルチノスタチン(NCS)との複合体の作製に成功した。in vitroにおける殺細胞効果はNCS単独より、はるかに強い効果を示した。
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