研究課題/領域番号 |
02454333
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
川田 忠典 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教授 (80081735)
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研究分担者 |
山手 昇 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (10089716)
岡田 忠彦 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (60097342)
鎌田 聡 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助手 (70224649)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
1992年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1991年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1990年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | 経頭蓋的超音波ドップラー法 / 体外循環 / 低体温 / α-stat管理 / PH-stat管理 / 中大脳動脈血流速度 / pH-stat管理 / 経頭蓋的超音波ドップラ-法 / 低体温体外循環 / 脳血流速度 / PaCO_2 / αーstat管理 / pHーstat管理 / 経頭蘆骨的ドップラ-脳血流測定 / pCO_2 / alpahーstat / pHーstat |
研究概要 |
中等度低体温体外循環を用いた開心術中の脳循環動態について経頭蓋的超音波ドップラー法を用い中大脳動脈血流(MCA-V)をすることにより検討した。 (対象)1990年8月から1992年9月までの開心術症例50例を、(1)予備的検討群10例:体外循環中の潅流量一定条件でα-stat管理下の中大脳動脈血流速度を測定し、体温、平均潅流圧とMCA-Vの関係を検討、(2)体外循環中,α-stat管理からpH-stat管理に変換した場合のMCA-Vの変動についての検討群30例、(3)潅流量の変動に対するMCA-Vの反応を検討した群10例の3群に分けた。 (結果) 1)α-stat管理では平均潅流圧の変動とMCA-Vとの間に相関はなかったが、pH-stat管理では両者間に強い正の相関を認めた。 2)α-stat管理では潅流量を一定とした場合、体温とMCA-Vとの間に正相関を認めたが、pH-stat管理では両者間に相関はなかった。 3)血液pCO_2に対するMCA-Vの反応は正の相関を認めた。20℃以下ではその反応性は著しく低下した。 4)α-stat管理では全身潅流量を1.5L/m^2/分に低下させても、MCA-Vの有意な低下は見られなかった。一方、pH-stat管理ではph-stat管理に比して、MCA-Vは常に高値を示したが、潅流量の低下に比例してMCA-Vの低下を認めた。 (結論) 1)20℃までの中等度低体温体外循環では、α-stat管理のほうが脳循環系自動制御機構が維持され、全身潅流量が変動した場合でも安定した脳血流量が確保し得ると考えられた。 2)低体温低潅流体外循環では脳血流量を高く保つために、pH-stat管理が有利と考えられたが、体温下降と比例して脳循環系の血液pCO_2に対する反応性は低下するため、その有用性には検討の余地を〓〓た。
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