研究課題/領域番号 |
02454353
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
麻酔学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
荒井 俊之 京都大学, 医学部, 講師 (80175950)
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研究分担者 |
森 健次郎 京都大学, 医学部, 教授 (20025620)
中尾 慎一 京都大学, 医学部, 助手 (10207714)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1991年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1990年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | 局所脳血流量 / 局所脳酸素消費量 / トリフルオロヨ-ドメタン / 水ー18 / 酸素ー18ガス / 質量分析計 / 酸素安定同位元素 / 人工血液 |
研究概要 |
研究課題の趣旨に従い、平成2年度、3年度を通じて以下の研究を行った。 1.小動物(ラット)における局所脳血流量測定法の開発 (1)トリフルオロヨ-ドメタン(CF_3I)を用いる方法:ラットに、CF_3Iを溶存させた生理食塩水を注入し、その血中濃度の推移と、摘出脳組織内濃度をヘッドスペ-スサンプラ-を装着した質量分析計付ガスクロマトグラフ(GCーMS)にて測定し、Autoradiography法に順じて、脳の各組織の血流量(局所脳血流量)を算出した。しかし、この方法では、試料採取中に多量のCF_3Iが蒸発離散するため、正確な値が求まらないことが分かった。(2)水ー18(H_2^<18>O)を用いる方法:ラットに、50%の水ー18を含む生理食塩水を注入し、その血中濃度の推移と、摘出脳組織内濃度をGCーMSにて測定し、KetyーSchmit法にて、脳の各組織の血流量(局所脳血流量)を算出した。この方法にて測定した脳血流量は、低換気や過換気により明らかに増減し、また値そのものもこれまで報告されてきた値と良く一致することより、十分な精度をもって局所脳血流量を反映することが分った。(3)ラット半脳虚血モデルにおける応用:ラット半脳虚血モデルを実験的に作成し、水ー18とGCーMSを用いた局所脳血流量測定を行ったところ、梗塞部位での明らかな血流量低下を示した。以上(1)ならびに(2)より、小動物における、水ー18を用いた局所脳血流量の測定法ならびにその応用が確立できたと考える。 2.小動物(ラット)における局所脳酸素消費量測定法の開発 ラットに、酸素ー18ガスを10分間吸入させ、吸入終了後直ちに全脳を摘出し、水ー18(酸素ー18ガスの代謝産物)の脳組織内濃度をGCーMSにて測定した。しかし、この方法では、酸素消費量が測定しえないことが分った。
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