研究課題/領域番号 |
02454378
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
水谷 栄彦 名古屋大学, 医学部, 助教授 (00159162)
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研究分担者 |
倉内 修 名古屋大学, 医学部, 講師 (80195528)
友田 豊 名古屋大学, 医学部, 教授 (60023769)
春日井 正秀 名古屋大学, 医学部, 助手 (00185787)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1992年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1991年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1990年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | アミノペプチダーゼP(AP-P) / ブラジキニン / アミノペプチダーゼA(AP-A) / P-LAP(オキシトシナーゼ) / パルスドプラー / キニナーゼI / キニナーゼII / 妊娠中毒症 / アミノペプチダ-ゼM / オキシトシナ-ゼ / クロ-ニング / アンジオテンシナ-ゼ / アミノペプチダ-ゼA / PーLAP / キニナ-ゼI / 胎盤性ロイシン・アミノペプチタ-ゼ / オキシトシン / ワゾプレッシン / アンジオテンシン / アミノペプチダ-ゼB / ベスタチン |
研究概要 |
胎盤にはオキシトシンやアンジオテンシンを分解する酵素の存在が示唆されていたが、その本態は殆んど不明であった。我々の研究は胎盤と妊婦血中に存在する各種アミノペプチダーゼ(APによるペプチドホルモンの代謝・分解機序を明らかにすることにより、胎盤APの妊娠時における生理・病態的意義を明らかにすることにある。 基礎的研究 (1)妊娠後血からP-LAPを精製し、精製P-LAPによるバゾプレシン、オキシトシン、アンジオテンシンIIIの分解を明らかにした。 (2)胎盤におけるオキシトシンの分解機序をAP類の各種阻害剤を用いて明確にした。 (3)胎盤からアミノペプチダーゼA(AP-A)、アミノペプチダーゼB(AP-B)を精製し、それらの酵素学的性質を明確にした。 (4)アミノペプチダーゼMの生理的な基質が内因性オピオイドや各種免疫調節ペプチド(サイモペンチンやタフトシン等)であることを明確にした。 臨床的研究 胎児は各種ホルモンを産生し、急速に発育する。我々の研究により胎児が産生する昇圧ホルモンであるアンジオテンシン、バゾプレシン、降圧ホルモンであるブラジキニン、子宮収縮ホルモンであるオキシトシンを分解する妊娠血中の各種AP(胎盤由来)の本体が明確になった。胎盤と妊娠血中のAPは胎児産生の各種ペプチドを代謝・分解し、胎児の発育環境の恒常化に働くと考えられる。我々の研究により、妊娠血中各種APの動態とパルスドプラーによる子宮動脈、臍帯動脈D/S比との関連性が明確になった。今後妊娠中毒症を中心とした病態の解明に向けて胎盤APの研究が強力な手段となることを明確にした。
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