研究課題/領域番号 |
02454471
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児・社会系歯学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
渡邊 達夫 岡山大学, 歯学部, 教授 (20034176)
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研究分担者 |
鐘ヶ江 勝 (鐘ケ江 勝) 岡山大学, 歯学部, 助手 (80214451)
石川 昭 岡山大学, 歯学部・附属病院, 講師 (70222958)
森田 学 岡山大学, 歯学部・附属病院, 講師 (40157904)
加藤 丈晴 (加藤 大晴) 岡山大学, 歯学部, 助手 (30194830)
山下 敦 岡山大学, 歯学部, 教授 (00066995)
佐藤 正喜 岡山大学, 歯学部, 助手 (90205964)
柴田 純弘 岡山大学, 歯学部附属病院, 助手 (10216020)
友實 毅 岡山大学, 歯学部附属病院, 助手 (00207630)
徳村 和明 岡山大学, 歯学部附属病院, 助手 (60205325)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1992年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1991年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1990年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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キーワード | 歯周病 / 抜歯 / 咬合力 / 咬合接触面積 / 咬合圧 / プレスケール / ブリッジ / 部分床義歯 / 咀嚼能力 / 金属冠 / 橋義歯 / 全部床義歯 / 総義歯 / 咬合感圧紙 / 義歯 / 児童 / 生徒 |
研究概要 |
歯周病罹患歯の抜歯基準を設定するための疫学的研究を行った。歯の機能を評価する一指標として、咬合力咬合接触面積・咬合圧を測定し、それらを咬合能力とした。対象者は岡山市内小・中学生・大学生・市町村検診時の成人ボランティア・岡山大学歯学部附属病院外来患者の総数934名である。咬合感圧紙(プレスケール)を最大咬合力で咬ませ、印記された部位の色の濃度と面積を画像解析装置で分析し、全歯列の咬合力(kg)、咬合接触面積(mm^2)、咬合圧(kg/mm^2)を算定した。その結果を以下に示す。 1.記述疫学的研究(1)咬合能力におよぼす因子のうち、現在歯数の違いが一番大きく、ついで性別であった。(2)しかし、学童期では、現在歯数には依存しないで、年齢・性別が大きな因子であった。(3)咬合能力の性差は、小学校3年生頃より認められた。(4)咬合能力は、20歳前後にピークがあり、その後は減少した。(5)現在歯数が20本以下になると、咬合圧の急激な上昇がみられ、残存歯の負担過重や、咬合のバランスが崩れていくことが示唆された。 2.分析疫学的研究(1)補綴物装着者の咬合能力は、健常者を100とした場合、ブリッジ装着者で70、部分床義歯装着者で30、総義歯装着者で7であった。(2)単独冠およびブリッジの装着前後では、咬合能力に大きな違いはなかった。(3)部分床義歯の装着によって咬合圧の減少がみられ、ある程度の咬合能力の回復が見込まれた。(4)補綴物に対する馴れの現象がみられ、補綴物装着後咬合能力が上昇していくことが観察された。(5)動搖歯が存在しても、性別、年齢、現在歯数をマッチングさせると、咬合能力に差は認められなかった。 以上の結果から、歯周病罹患歯について、歯の動搖の有無で抜歯することは、歯数の減少を来たし、咬合能力を低下させることが示唆された。
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