研究課題/領域番号 |
02454497
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用薬理学・医療系薬学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
鹿取 信 北里大学, 医学部, 教授 (50050365)
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研究分担者 |
西山 和男 北里大学, 医学部, 助手 (20180656)
畑中 公 北里大学, 医学部, 助手 (00228470)
川村 道子 北里大学, 医学部, 助手 (00154104)
馬嶋 正隆 北里大学, 医学部, 講師 (70181641)
原田 芳照 北里大学, 医学部, 助教授 (20050677)
大野 隆 北里大学, 医学部, 助手 (60185345)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1992年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1991年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1990年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | ロイコトリエンB_4 / ロイコトリエンC_4 / 5-リポキシゲナーゼ / 接着分子 / CD_<11> / CD_<18> / ICAM-1 / 胃粘膜傷害 / カリクレイン / 5-リポキシゲナーゼ阻害薬 / 心筋梗塞 / ザフスタンスP / 好中球血管外游走 / ロイコトリエンB4 / 好中球走化作用 / 血管内皮細胞粘着 / ロイコトリエンC4 / 胃粘膜障害 / 粘膜下微小循環 / カプサイシン / サブスタンスP / 内皮細胞粘着 / コラゲナ-ゼ阻害薬 |
研究概要 |
1)好中球血管外游走の生体顕微鏡下の解析では。ロイコトリエン(LT)B_4による好中球血管外游走は五段階を経ることを明らかにした。好中球の内皮細胞への粘着は好中球の膜変化により起こり、LTB_4に接触後4.5秒以下で粘着し、且つCD_<18>の抗体で粘着が抑制されることから新たな蛋白質合成でなくCD_<11>/CD_<18>の活性化より起こると思われた。LTB_4の細動脈内持続注入で粘着は起こらず、細静脈内注入で粘着は起こり、且つICAM-1の抗体で阻止されることから、ICAM-1は生体内では誘導されるのでなく、常時細静脈内皮細胞にのみ存在すると結論された。 2)30〜50%のエタノールを胃壁内に投与しておこる胃粘膜傷害は粘膜下微小循環を生体顕微鏡下で観察すると粘膜集合細静脈の収縮により粘膜血流にうっ血がおこるためと考えられた。エタノール胃腔内投与で胃腔内にLTC_4が産生され、且つ外から粘膜下微小血管上にLTC_4を投与すると集合細静脈が収縮した。胃粘膜を5-リポキシゲナーゼ抗体で染色すると粘膜マスト細胞が選択的に染色され、これがLTC_4産生細胞であることがわかった。エタノール胃腔内投与によりSubstance PとCGRPが胃腔内で増加した。エタノールによる集合細静脈収縮は痛覚神経終末よりニューロペプチドを遊離するcapsaicin前投与で阻止されたが、Substance Pの拮抗薬では抑制されなかった。内因性CGRPは集合細静脈収縮の抑制に一部関与する。 3)モルモットにLTC_4、LTD_4を静注すると気道抵抗増大し、気道腔内に気道分泌が亢進すると共にkallikreinが分泌される。LTC_4の作用が強く、thromboxane(TX)A_2、acetylcholine遊離を順次経由してkallikreinが遊離される。産生されたbradykininはさらにTXA_2,acetylcholineを介して分泌を亢進して正のフィードバックを形成する。
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