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トランジェニックマウスを用いた糖尿病の成因の解析

研究課題

研究課題/領域番号 02454506
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 内分泌・代謝学
研究機関神戸大学

研究代表者

春日 雅人  神戸大学, 医学部, 教授 (50161047)

研究分担者 勝木 元也  東海大学, 医学部, 教授 (20051732)
横野 浩一  神戸大学, 医学部附属病院, 助手 (50144580)
研究期間 (年度) 1990 – 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1991年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1990年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
キーワード糖尿病 / トランスジェニックマウス / インスリン遺伝子 / アンチセンスDNA / ラットインスリン遺伝子
研究概要

昨年度に確立したマウス5系統についてその耐糖能を検討した。すなわち、インスリン遺伝子プロモ-タ-領域にインスリンI,インスリンII cDNAを逆向きに組み込んだプラスミドDNAを用いてトランスジェニックマウスの作製を試み、“ヘテロ"にプラスミドが組み込まれた5系統を確立した。制後5週後に自由摂食下でその血糖値を比較した所、トランスジェニックマウス(n=13):174±21mg/dl,非トランスジェニックマウス(n=38):183±15mg/dlと有意差を認めなかった。さらに生後6ヵ月後、腹腔内糖負荷試験を行った所,トランスジェニックマウス(n=19):Vor97±10mg/dl,30' 182±23mg/dl,60' 145±15mg/dl,120' 115±17mg/dl,非トランスジェニックマウス(n=9):Vor94±15mg/dl,30' 181±34mg/dl,60' 148±20mg/dl,120' 119±21mg/dlと有意差を認めなかった.また、対立遺伝子の両方にプラスミド遺伝子が組み込まれたトランスジェニックマウスにおいても血糖の上昇は認められなかった.また膵臓におけるインスリンmRNAの低下は確認できなかった。従って、その解釈は難しくなるが、血中インスリンの動態あるいは、膵インスリン含量さらに膵う氏島β細胞のインスリン含量の螢光抗体法による測定などが今後検討すべき事項であり、これにより糖尿病の発症におけるインスリン遺伝子の役割が明らかになると思われる。可能性としては、アンキセンスDNAを用いてインスリン遺伝子の発現を部分的に抑制しても、マウスにおける糖尿病あるいは耐糖能異常が生じないことはありうる。

報告書

(2件)
  • 1991 実績報告書
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 寺内 康夫,門脇 孝,春日 雅人: "糖尿病とトランスジェニックマウス" 実験医学. 9. 503-508 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 勝木 元也: "アンチセンス遺伝子導入による特定遺伝子発現の抑制" 生体の科学. 41. 569-576 (1990)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] A.Saitoh,M.Kimura,R.Takahashi,M.Yokoyama,T.Nomura,M.Izawa,T.Sekiya,S.Nishimura,M.Katsuki: "Most tumors in transgenic mice with human cーHaーras gene contained somatically activated transgenes" Oncogene. 5. 1195-1200 (1990)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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