研究課題/領域番号 |
02454533
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
岡野 五郎 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (50117610)
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研究分担者 |
小原 昇 札幌医科大学, 医学部, 助手 (90160936)
菅原 誠 札幌医科大学, 医学部, 講師
佐々木 鉄人 札幌医科大学, 医学部, 講師
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1992年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1991年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1990年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 骨密度 / 運動習慣 / 運動様式 / カルシウム補足 / 骨Ca量 / 運動 / Ca摂取量 / 歩行トレ-ニング / 骨塩量 / 体組成 / 血圧 / 血中脂質 |
研究概要 |
骨粗鬆症の予防の第1は、中高年期での骨量減少をいかに抑えるかであり、第2には若い時期での最大骨量をいかに高くするかである。この予防法の2点に対する運動(一部Caの補足効果も含む)の効果を明らかにするため、若い成人女性または中高年婦人、さらに成長期のラットを用いて種々検討した。中高年期の骨密度維持に対する運動の効果に関する研究では、ゴルフキャデイ、ランニング愛好者および一般家庭婦人の骨密度を比較したが、有意差はなかった。さらにランニング愛好者と家庭婦人の骨密度年変化率にも有意差がなかった。若い成人女性での研究はよって、骨密度を高くするには中学校以降6年以上、運動系クラブに所属することが重要であると判明した。また、この時期行ったスポーツの骨密度増加に対する寄与の大きさを比較すると、投擲>球技>長距離走の順であった。以上2つの研究から、若い時期の最大骨量の増加あるいは中高年期の骨量維持のための運動は、低負荷・高頻度よりも高負荷・低頻度の運動様式が有効であると示唆された。運動とCa投与の発育期骨形成への効果に関しては、ラットで研究を行った。その結果、Ca投与および運動とも単独で骨形成の促進に効果があったが、両者の組み合わせにより一層効果が大きくなることを認めた。しかし、Ca供給が所要量ぎりぎりの場合は、運動量と骨密度の間には負の相関傾向がみられた。このことから若いスポーツ選手では、所要量を越える十分なCa摂取が重要であると察せられた。若い成人女性(18-21才)に7ケ月間、Caを600mg補足する研究では,Ca補足群と対照群の間に骨密度の変化率は差がなかった。他の文献の結果とあわせて考えると、Ca補足はこの時期よりも早い時期に行うことが有効と示唆された。
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