研究課題/領域番号 |
02455008
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
坂井 榮八郎 東京大学, 教養学部, 教授 (10012387)
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研究分担者 |
石田 勇治 東京大学, 教養学部, 助教授 (30212898)
工藤 章 東京大学, 社会科学研究所, 助教授 (90092197)
臼井 隆一郎 東京大学, 教養学部, 教授 (90092668)
保坂 一夫 東京大学, 教養学部, 教授 (20074289)
西川 正雄 東京大学, 教養学部, 教授 (10012353)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1991年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1990年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 総合的研究 / 東西ドイツ問題 / 失業 / 統一ドイツ / 外国人排斥 / 国家統合 / 経済格差 / EC / 東西ドイツ / 統一 / 通貨同盟 / ビスマルク / 経済統合 / 東独知識人 / 反体制勢力 |
研究概要 |
平成3年度は、前年度になされた研究資料・文献の蓄積及びその分析に基づき、東西ドイツ問題について多角的、総合的な研究を進展させた。これは前年度までが主に研究分担者各自の個別的研究に重点がおかれてきたのに対し、今年度はこれらの個別的研究の成果を相互に連関させて議論することにより、本研究の題目が示す「総合的研究」を精力的に追求した結果である。まず7月の研究会において工藤は、最新の経済指標に基づき、統一後のドイツがEC統合を前にして解決すべき経済的諸問題とその前提となるべき旧東独地域のInfrasturukturについて、経済学の立場からの分析結果を示し、9月には石田が同じく最新の情報を基に、国際政治の立場から統一ドイツが果たすべき政治的課題についての分析を行った。これを受けて、10月には西川が労働運動史研究の立場から、旧東独地域における大量失業の問題を基に、一向に東西ドイツの経済格差を解消できないでいる統一ドイツの政治的・経済的諸政策に対する労働者の不満を、個々の事例を指摘しながら分析した。11月の保坂の報告は、これまでの報告を有機的に連関することを試みると共に、その成長を基づいてこの月にドイツで頻発した外国人排斥の動きについての背景説明を試みたものである。12月には研究代表者でもある坂井が、これまでになされた報告を近・現代ドイツ史における過去の国家統合の歴史と対比させながら整理した。同様の整理は、1月の研究会において文化史的な側面に重点を置きながら臼井と高橋によっても行われた。これらの発表はいずれも本研究の枠組みを形成するものであり、さらに各報告を総合的に連関させ、各分担者の相互的な意見交換を経たうえで、研究報告書として刊行される予定である。
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